松原紙器製作所、たこ焼きを腹筋に見立てたパッケージでコミュニケーション創出

貼箱などを製造する紙器メーカーのマツバラが運営する松原紙器製作所は、9月23日から24日までコクヨ東京品川オフィスで開催された「PASS THE BATON MARKET vol.13」に参加。愛媛県松山市のたこ焼き店「たこ家」とコラボし、たこ焼きを筋肉に見立てたパッケージ「たこ焼きマッソー」を企画、販売した。

※本記事は月刊『販促会議』2023年1月号の転載記事です。

「たこ焼きマッソー」では、たこ焼きが割れた腹筋に見えるようデザインした箱にたこ焼きを乗せて提供。メニューは「瀬戸内たこ焼き」の1種類だが、箱はキャラクターの異なる3種類から選んでもらうようにした。

箱には仕掛けを施し、たこ焼きを食べ終えるとマッチョだったキャラクターがガリガリに痩せたようなイラストが出現。また、箱を記念に持ち帰ってもらいたいとの思いがあったことから、ソースなどで汚れたトレーは外せるようにし、その下からさらにイラストが現れる仕掛けを採用した。


写真 商品・製品 「たこ焼きマッソー」の企画で販売した商品例
「たこ焼きマッソー」の企画で販売した商品例。3種類の箱と取り外せるトレー。キャラクターのネーミングにこだわり、「アルティメット・ユースケ(緑)」「アントニーのアニキ(赤)」「フレディー・マッチョ(黄)」と、注文する時に口にすると面白い、思わず口に出して言いたくなるような響きを意識した。

当企画の目的は、箱を通じてコミュニケーションをつくること。松原紙器製作所は「面白い箱屋さん」を目指しているものの、どのような面白さを求めるのかという問題に直面し、社内でアイデアを募集。

その結果、松原紙器製作所が求める面白さは、単純に面白い箱をつくることではなく、箱を通じて人を楽しませるようなコミュニケーションをつくることなのではないかと考えた。

イベント当日は、社長をはじめとする6人が店頭に立ち、来店客と直接コミュニケーションを取りながらたこ焼きを販売。800箱以上を用意していたが完売した。


写真 風景 イベント当日の様子。
イベント当日の様子。

箱を持ち帰る人が想像以上に多く、「『たこ焼きマッソー』を楽しんでいただくという狙いが達成できたと感じています」と、マツバラ代表取締役社長の松原大輔氏は話す。キャラクターを選ぶことを楽しんでいる様子も見られ、中にはリピートして異なるキャラクターを集める人もいたという。


写真 風景 不要な箱やトレーはキャラクターの立体パネルが目印のゴミ箱で回収
不要な箱やトレーはキャラクターの立体パネルが目印のゴミ箱で回収。このパネルは、撮影スポットとしても活躍した。

その他、本連載では編集部で選んだ事例を掲載しています。月刊『販促会議』2023年1月号にてぜひご覧ください。

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