部品メーカーの長倉製作所は19日、学生向けの採用広報を目的とした新WebCM5篇の放映を開始。同日、本社・工場のJR沼津駅にOOHを出稿した。
本CMのテーマは「広告慣れしていないBtoB企業ならではの迷走」だ。
静岡県沼津市に本社および工場を構える長倉製作所は、1950年の創業。地場産業である螺子製造から始まり、現在、熱を加えず常温のまま圧力を加えて金属を加工する冷間鍛造のリーディングカンパニーとして、主に国内外の自動車メーカーに対し部品を提供している。
目的は学生向けの採用広報。CMでは、これまで同社が伝え方に苦慮してきた事業内容や独特のロゴを逆手に取り、「迷走した表現」で演出する。
『メタルフォーミングのプロフェッショナルエンジニアリングカンパニー』篇では、工場内で穏やかな笑顔の男性が部品を持ちながら、長倉製作所の通称「メタルフォーミングのプロフェッショナルエンジニアリングカンパニー」を連呼する。
『ロゴマーク』篇では、敷地に立ち並ぶ社屋をバックに、長倉製作所のロゴを懇切丁寧に説明。「X」にしか見えない部分が「A」であることや、「A」の中に「gakura」が隠れていることなど、ロゴの独特の造形を紹介する。
『ホームページ』篇では、工場内で男性が同社のホームページを解説。手元のPC画面に映し出された「IMPACT to the NEXT」という英語スローガンを嬉しそうに連呼する。
『設備紹介』篇では、男性が稼働中のプレスマシンの前で自社設備について解説する。轟音のなかで、マイペースに説明を続けていく。
最後に『SNS』篇では、男性が役員室のような部屋で、グローバル企業ならではの規模とSNSへの取り組みについて解説。社員数が国内外合わせて2000人以上である一方で、SNSのフォロワーが6人しかいないという物悲しさを語る。
さらに同日より、JR沼津駅在来線改札内にOOHを掲出。「フォロワー6人しかいません。」というSNS投稿風コピーに対して、「なにはさておき正社員募集中!」と告知した。
また今回のCM制作に伴い、同社葉採用サイトをリニューアル。アクセスするとトップページに約1000文字の会社紹介が表示されるが、「なにはさておき、技術は世界品質。」とまとめる。長倉製作所の製品の強みや従業員へのインタビューも紹介しながら、会社の特徴ややりがいをわかりやすく伝えている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通東日本、アットアームズ、アンプ
- CD・PL・CW・Dir
- 松田脩
- PL・C
- 笠原遼太
- PL
- 冨田孝行、安留佳佑、倉金卓実
- AD・D
- 西本旭宏
- Pz
- 布施圭次郎
- PM
- セトタカアキ
- 撮影
- 日野敦友
- 照明
- 大町昌路
- 撮影助手
- 呉東璟
- 編集
- 桝宮公平
- MA
- 山本健太
- MA 助手
- 小野澤麻衣
- 出演
- マッシモ・ビオンディ
- NA
- 森尾ナオキ
- PRプランナー
- 亀田優介、小山敬晴、長岡慶悟
- AE
- 井上真、近添隆行