※本記事では月刊『広報会議』2024年2月号(12月28日発売)に掲載した連載企画「周年イヤーの迎え方」の一部を転載しています。
日本で初めて国産カレー粉の製造に成功したエスビー食品が2023年に創業100周年を迎えた。周年プロジェクトで同社が目標に掲げたのは、「企業ブランド力の強化」だった。
「当社はスパイスとハーブを軸に事業を続けてきましたが、特に若年層には当社を知らないというお客さまも多くいらっしゃいます。周年コンセプトを決めるワークショップでも『もっと会社のことを知ってほしい』という声が多く、まずはこれからの100年に向けたビジョンの発信を重視しました」と、100周年プロジェクト事務局メンバーである広報・IR室の小泉香織氏は話す。
ウェブサイトは英語版でも公開
その言葉通り、2023年の周年イヤー開始とともに記念サイトを公開し、日本初のスパイスとハーブに特化したバーチャルミュージアム「Spice&Herb GARDEN MUSEUM」も開設。海外では100年続く企業が珍しいことや、今後は海外事業をさらに強化していくという同社のビジョンもあり、どちらも英語版を用意した。
「今はウェブを通じてさまざまなことができる時代。Spice&Herb GARDEN MUSEUMもお子さまの自由研究から料理好きな方まで幅広く活用していただきたいというプロジェクトメンバーのアイデアから生まれました。今後も随時メンテナンスや情報更新をしながら残していく予定です」と小泉氏。
また、2023年1月19日から2月1日まで実施したX(旧Twitter)での記念キャンペーンも大きな反響を呼んだ。これはエスビー食品の公式アカウントをフォローし、応募ツイートをリツイートした人の中から抽選で100人に、同社商品と非売品のオリジナルグッズなど30点以上を「赤缶カレー粉」の10kg缶に詰めてプレゼントするというもの。
「広報と営業部とで力を合わせ、お客さまに喜んでいただけるようなアイデアを考える中で生まれた企画です。キャンペーンが始まると、『おめでとう!』『いつも使ってます』といった嬉しいメッセージとともに約3万件もの応募をいただきました」(小泉氏)。
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広報会議2024年2月号
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