New Innovations、移転統合で床面積が10倍に 事業・製品の効率的な開発体制を実現

リアルの価値が再認識される中、オフィスは企業にとって、社内外へのコミュニケ―ションツールとしての存在感を高めている。月刊『広報会議』では、オフィスを通じて各社の戦略に迫る連載企画「オフィスに見る コミュニケーション戦略」を掲載している。
今回は、AIを活用したスマートコーヒースタンド事業を主軸に展開する「New Innovations」が、12月に移転統合したオフィスから戦略を紐解いていく。


※本記事は、広報会議2024年3月号の転載記事です。

New Innovationsは2023年12月、本社オフィスと開発拠点を「メブクス豊洲」に移転統合した。床面積が10倍となった新拠点のもと、研究開発・製造体制の強化を図っていく。

写真 オフィス New Innovations

同社は、完全無人・非接触で受け取ることができるスマートコーヒースタンド「root C」を中心に事業を展開。AIなどのコア技術と、スピーディーで柔軟な開発体制を強みとする。

写真 商品・製品 スマートコーヒースタンド「root C」
スマートコーヒースタンド「root C」。アプリから時間を指定して注文することで、顧客の受け取りたい時間に合わせて挽きたて、淹れたてのスペシャルティコーヒーを専用のロッカーから提供する。

ただこうした開発体制には、開発・製造部門の密な連携が欠かせない。しかし従来のオフィスでは、開発・ビジネス・製造と各部門が別フロアに分かれ、常態的なコミュニケーションに一定の課題があった。

そこで新オフィスでは、ビジネスから開発、量産チームをワンフロアに統合。商材ごとにプロジェクトルームを構え、機密性が高い環境での研究・開発体制も両立した。

写真 オフィス 会議室 New Innovations
「会議室」。プロジェクトルームなども含め、ワンフロア体制の中で「攻めと守りを両立している」と社外からも好評。

実際に従業員からは「開発や製造環境が整備された状態で、密にビジネス部門との連携ができる」「業務スピードが上がった」といった声が寄せられている。

「移転により、研究開発と製造の強化はもちろん、事業・製品のスピーディーな開発体制が強固となった。今後は世の中へ向け、さらに素早く効率的に商品を提供していきたい」(取締役COO兼CFO 山田奨氏)。

写真 オフィス ビジターギャラリー New Innovations
メインエントランスに隣接した「ビジターギャラリー」。スマートコーヒースタンド「root C」をはじめ、実物の製品や製品模型を展示し、来社した顧客が最終製品をイメージしやすい環境を整えた。
写真 New Innovations 新オフィス 外観
オフィスを構えた「メブクス豊洲」。国土交通省がスマートシティ先行モデルプロジェクトに選定した「豊洲スマートシティ」のエリア内に位置する。今後、他企業と連携した事業開発も期待される。

『広報会議』の同連載では、このほかにも様々な企業のオフィスに訪問し、社内外へのコミュニケーション戦略を探っています。過去の連載記事は、下記からご参照ください。

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