日産と赤ちゃん本舗、運転中のニーズ受け子守りロボット「イルヨ」共同開発

赤ちゃん本舗は1月31日、日産自動車と協業で運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」(以下、「イルヨ」)のコンセプトモデルを開発したと発表した。

2社共同で行ったアンケート調査によると、安全のため赤ちゃんを後部座席に設置した後ろ向きのチャイルドシートに乗せていることにより、「赤ちゃんの様子がわからず不安」と感じている人が多いと判明。

こうした声から、チャイルドシートによる赤ちゃんの安全を確保しながら安心してドライブできる車内環境づくりを目指して構想されたのが、運転中の子守り支援ロボット「イルヨ」だ。


写真 実データ 日産自動車と協業で運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」

イルヨは、日産のセンシング技術から着想を得て開発した、後部座席のチャイルドシート横に設置するロボット「イルヨ」と、運転席横のドリンクホルダーに設置するロボット「ベビー イルヨ」の2体で構成される。

ドライバーが「ベビー イルヨ」に対して、「いるよ」「いないいない、ばぁ」「こっちだよ」「お歌を歌うよ」というような特定の言葉を投げかけると、後部座席の「イルヨ」がそれぞれの言葉に合わせて作動して赤ちゃんをあやす。また、「イルヨ」のカメラが赤ちゃんの表情を検知して「ベビー イルヨ」に伝達。ドライバーが後ろを確認しなくとも「ベビー イルヨ」の目の開閉によって赤ちゃんが寝ているかどうか、把握できる仕組みになっている。


写真 パース・イメージ 後部座席の「イルヨ」(左)とドライバーの横にいる「ベビー イルヨ」(右)
後部座席の「イルヨ」(左)とドライバーの横にいる「ベビー イルヨ」(右)。

開発期間には、北里大学医療衛生学部による実証実験も実施。「イルヨ」に赤ちゃんの関心を惹きつける効果があることや、「イルヨ」が作動することで半数以上の赤ちゃんの感情がポジティブな方向へ改善されることが判明している。

「イルヨ」はコンセプトモデルのため、販売は現在のところ予定していないが、2月には特別体験会を開催。2月3日~4日は日産グローバル本社ギャラリーにて、2月10日~11日はアカチャンホンポ ららぽーと横浜店にて実施予定。体験会での声を、今後の取り組みに活かしていくという。

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