ソフトバンクとSB C&Sは、ソフトバンクセレクションブランドから、ワイヤレスイヤホン「HeartBuds」の新シリーズとして、充電器「HeartBuds(Charger)」を2月9日より順次発売する。発売に合わせて、Web動画の公開やポップアップストアの展開、さらには渋谷や都営三田線車両内でのOOH掲出を実施する。
同商品の展開背景について、ソフトバンク プロダクト&マーケティング統括 モバイル事業推進本部 GTMデザイン推進室 室長の芥川直也氏によると、同シリーズのイヤホンは想定していたターゲット層以外からの反応も多く見られたという。
「HeartBudsイヤホンの発売時、ターゲット層であったZ世代からの反応はもちろんのこと、想定していた以上に他年代にも売れていることがわかりました。今回は、イヤホンよりもさらにターゲットが広がるであろう充電器を展開し、『可愛く魅せる充電』をコンセプトにすることで、部屋や職場のインテリアアイテムとして使ってもらえたらと思っています」(芥川氏)。
さらに、今回の充電器発売では従来の販路に加えて、生活者へのタッチポイントを増やしたと話す。
「東急プラザ表参道原宿店でのポップアップストア開催や、TSUTAYA BOOKSTOREでの貸出サービスなど、お客さまへのタッチポイント増加を意識してプロモーションを設計しました。実際に現物を見たり、体験できる機会を増やすことで、商品のもつ可愛さが広がっていってほしいと思っています。また、渋谷エリアにOOH 広告を掲出することで、SNSでの拡散も期待しています」(芥川氏)。
渋谷駅に掲出するOOH広告は、全長 22m。商品各色のキービジュアルの横にはハート型の鏡を配置し、鏡越しに写真が撮れるデザインになっている。
制作に携わった、博報堂のコピーライター 堀池駿介氏は、OOH制作の裏側について次のように話す。
「まず、OOH全体の制作において考えたのは、日常のあらゆる場所にあるコンセントの存在でした。至るところにあるからこそ、可愛いデザインの充電器は日常生活で気分を上げてくれる存在になるのではないかと考えました。その考えを踏まえて、今回は4つの日常シーンに対してインテリアの一部のように存在する充電器を撮影しました。また、鏡張り広告については、街中で鏡の前を通りかかると、つい自分の髪型や服装などを見てしまう、そんな人の目を引く鏡の特徴を広告に活かしました」(堀池氏)。
一方で、鏡を使った広告の掲出は、ただ目を引くからという理由だけで実施したのではないと続ける。
「掲出の最大の理由は、『わたしの心を満たすもの』という商品コピーに対して、“わたし”が誰を指しているのか、明確に伝えるためです。友達と遊ぶ“わたし”、買い物をしている“わたし”、仕事に行く“わたし”。広告の前を通るすべての人を“わたし”と捉え、鏡を見る一人ひとりの日常のためにある商品だということを伝えたい意図があります」(堀池氏)。
また、鏡の前で撮った写真をSNSに投稿する昨今の若者の行動から、「鏡=撮影スポット」と認識されていることを踏まえ、ブランドの世界観と合わせながら写真を撮りたくなるデザインに仕上げた。
「鏡の前で撮った写真をSNSに投稿してもらえると嬉しいですが、何よりも大切なことは一人ひとりのスマホに思い出として残ることだと思います。 いつか写真を見返したとき、楽しかった記憶とともに思い出してもらえるブランドになることを目指しています」(堀池氏)。
スタッフリスト
- 企画制作
- 博報堂、博報堂プロダクツ
- CD、C
- 堀池駿介
- AD
- 小松﨑美怜
- Pr
- 木下渉、上田祥子、中寺美樹
- P
- 趙僖然
- Prop
- 石井祐輔
- RE
- 小原茉莉
- AE
- 藤村圭介、山岡要子、岡村康平