11月20日に肺炎のため死去した成田豊・電通名誉相談役の「お別れの会」が12月19日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われる。時間は正午から午後1時30分まで。主催は電通。お別れの会委員長は石井直電通社長。喪主は長男、哲(あきら)氏。
成田氏は1929年生まれ。東大法卒後、1953年電通入社。新聞広告担当が長く33歳で地方部長に就く。新聞雑誌局長、連絡(営業)局長、取締役などを経て1993年に社長就任。2002年に会長、04年から最高顧問・電通グループ会長、10年に名誉相談役に就任した。
98年の長野冬季五輪や02年のサッカー・ワールドカップ日韓大会など、スポーツビジネスに力を入れたほか、劇団四季「キャッツ」の公演やジブリ映画への出資などにも注力。社長在任時の01年に電通を東証1部に株式上場させた。国際化にも尽力し、仏ピュブリシスグループへの出資のほか中国の大学で広告講座を開くなど人材育成にも取り組んだ。
日本広告業協会の会長も務め、アジア地域の広告業の発展のためアジア広告業協会連盟の設立にもかかわった。09年に旭日大綬章を受章した。