Kurasu(京都)は2月5日、京都市中京区の新京極通りにコーヒーショップ「2050 COFFEE」をグランドオープンした。同店舗は、「持続可能なコーヒーの未来」をコンセプトに、高品質なコーヒーを手軽に楽しんでもらえるよう、同社の新業態として展開する。
Kurasuは、『京都から世界へコーヒーカルチャーを発信していくこと』を理念とし、日本のコーヒー文化の発信やコーヒー器具の販売とともに、自家焙煎のスペシャルティコーヒーを使用した店舗を運営している企業。シンガポール、バンコク、インドネシア、香港にも店舗を持ち、海外での知名度も高い。
今回の新業態開店の背景には「コーヒーの2050年問題」がある、と同社。「コーヒーの2050年問題」とは、2050年までにコーヒーの需要と供給のバランスが崩れ、現在のような価格でコーヒーを楽しむことができなくなってしまうことが懸念されている問題。主な要因は「地球温暖化」による環境要因と、「世界のコーヒー消費量増加」の人的要因と言われている。
この問題に対し同社では、コーヒーの生産を増やし、コーヒー農家から適切な価格でコーヒー豆を買うことで、解決に向けた活動を行っている。今回オープンする同店でも、高品質でサステナブルな生産を行う農家からの仕入れを行い、商品を提供する。
また、「2050COFFEE」ではコーヒーの提供方法も特徴的だ。具体的には、利用者が注ぎ口の下にカップを置くと、約10秒でコーヒーが注がれるタップコーヒーや、全自動のエスプレッソマシーンを導入するなど、効率的かつ一貫性のあるクオリティでドリンクを提供。これにより、コーヒーの愛好家だけではない、新たな顧客層を開拓することで、コーヒーの消費拡大と生産地の支援に貢献することを目指す。
店内は近未来的な印象を与えるシルバー調で統一され、2階の飲食スペースはガラスも組み合わされることで「未来のコーヒー体験」を演出している。