「広告制作に新しいプロセスを」

明けましておめでとうございます。
新しい年の始まりということで、海の向こうから見た今年の世界の広告界の展望を勝手に書かせていただきます。

僕は新しいエージェンシーに移ったり、新しいプロジェクトにかかわったりするたびに、新しい手法やプロセスを試すことを意識するようにしています。ワイデン+ケネディ ニューヨークに移った今は、個人プロジェクトでうまくいっているプロセスと広告制作をどう融合できるかといったことを強く考え実践しています。

こうした「広告制作にも新しいプロセスが必要だ」という想いは僕だけでなく、ここ数年世界中で高まっているように感じています。それに応えるように、徐々に新しいプロセスを取り入れたエージェンシーが現れ実験をし始めているし、もっと増えていくと思う。

Victors&Spoils,Co:Collective,Google Creative Labs――

どれもチャレンジは素晴らしいけれど、どこも僕からみたらまだ新しい表現を生むための最善のプロセスや組織の形をみつけられているとは思えない。偉そうに聞こえますが、日本と海外でいくつものエージェンシーやアーティストと仕事をしていく中で、僕なりにそれがどんなプロセスであるべきかが少しずつ見えてきた気がしています。今年はそれをできればちょっとずつでもいいからもっと実現していきたい。

ガンジーが残した言葉に「Be the change you want to see in the world.(何かを変えたければ、まず自分が変わること)」というのがありますが、願わくは、僕も自分が見たい変化の一翼を自ら担えるような活動をしていきたいと思っています。海の向こうにおりますが、今年もよろしくお願い致します。

川村真司「世界のクリエーティブ」バックナンバー
川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)
川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)

2002年、CMプランナーとして博報堂に入社。2005年に英広告会社BBHの東京オフィス立ち上げに参加し、2007年にオランダ・アムステルダムの180(ワンエイティー)へ。米ニューヨークのBBHを経て、2010年9月からWieden+Kennedy New York クリエーティブ・ディレクター。2011年6月に伊藤直樹氏、原野守弘氏、清水幹太氏、中村洋基氏と「PARTY」を立ち上げ現職。
アディダス、プレイステーション(ソニー)、日産自動車、アックス(ユニリーバ)、グーグルなどのグローバルキャンペーンを手掛けつつ、「Rainbow in your hand」といったブックデザイン、SOUR「日々の音色」ミュージックビデオのディレクションなど活動は多岐にわたる。カンヌ国際広告祭やNY ADC、ワンショー、D&ADなどで受賞。

ウェブサイト: http://www.masa-ka.com/

川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)

2002年、CMプランナーとして博報堂に入社。2005年に英広告会社BBHの東京オフィス立ち上げに参加し、2007年にオランダ・アムステルダムの180(ワンエイティー)へ。米ニューヨークのBBHを経て、2010年9月からWieden+Kennedy New York クリエーティブ・ディレクター。2011年6月に伊藤直樹氏、原野守弘氏、清水幹太氏、中村洋基氏と「PARTY」を立ち上げ現職。
アディダス、プレイステーション(ソニー)、日産自動車、アックス(ユニリーバ)、グーグルなどのグローバルキャンペーンを手掛けつつ、「Rainbow in your hand」といったブックデザイン、SOUR「日々の音色」ミュージックビデオのディレクションなど活動は多岐にわたる。カンヌ国際広告祭やNY ADC、ワンショー、D&ADなどで受賞。

ウェブサイト: http://www.masa-ka.com/

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