【前回コラム】芸人と広告クリエイター、それぞれのアイデア発想法(ハナコ・秋山寛貴)【後編】
今回の登場人物紹介
※本記事は2023年10月22日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
声を聞くだけでAMかFMかわかる?
澤本:はい、皆さんこんばんは。CMプランナーの澤本です。
中村:はい、こんばんは〜。Web野郎中村洋基です。権八さんお休み?。
澤本:ね。もったいない。
中村:もったいない。今日ゲストやばいっすよ。
澤本:ね。
中村:リスナーの皆さん楽しみにしていてください。広告の番組なので、最近の広告・CM界隈のお話なんですけど、ACC、日本で一番大きい広告の賞であるACCの結果が今年も発表されますね。
澤本:そうですね。僕はラジオCM部門の審査員をやりました。
中村:お、どんな感じだったんですか。
澤本:なんでしょうね。ラジオCMをまとめて聞くと、やっぱりすごく面白いんですよ。今年は意外と短い秒数、20秒のラジオCMで面白いのが多かったです。
中村:へえ。
澤本:かつては結構長いCMで面白くないとなかなか賞が取れなかったんですけど、今年は20秒のCMでキレがいいのが結構あって、それがかなり褒められていました。
中村:へえ、やっぱりそういう傾向とかあるんですね。あとACCのラジオ部門って、毎回何かちょっと変わった人が審査員に入る印象があるんですけど。
澤本:今回はですね、ラジオCMオタクでもあり、かつラジオ番組オタクでもあらせられる森三中の黒沢(かずこ)さんがいらっしゃっていて。
中村:そうなんだ、ラジオ好きなんだ。
澤本:ラジオ好きで有名らしいです。
中村:じゃあなんかもしよかったらね、この番組もACCの回を多分そのうちやると思うんで。
澤本:来てくれるんだったら、ぜひですね。本当に審査のときのコメントもすごく面白くて、この人の声はAMの声だとかFMの声だとか、声でAMとFMかわかるんだとか。
中村:どういうことですか?
澤本:わからないけど、ラジオってほらナレーターさん使って喋るじゃない。そしたらこの人の声はAM向きFM向きっていうのがわかるんだって。
中村:へえ、気になりますね。じゃあもしタイミングが合えば。
澤本:だって洋基くんも審査員やったんだよね。
中村:私はそうですね、クリエイティブイノベーション部門っていう。
澤本:難しい。
中村:なかなか難しい。これもまたいつかチャンスがあれば、フィーチャーしたいなと思っております。
澤本:ぜひぜひ。
中村:では早速行きましょうかね。
澤本:もったいないからね。
中村:時間がもったいないですからね。今夜も素敵なゲストにお越しいただいております。この番組、おふたりとも2回目のご登場です。櫻坂46・藤吉夏鈴ちゃん、山﨑天ちゃんです。よろしくお願いします。
藤吉・山﨑:よろしくお願いします。
正反対なのになぜか仲の良いふたり
中村:豪華すぎでしょこれ。
澤本:ありがとうございます。
中村:なんでこのふたりが急に来たかと申しますと、藤吉さんは実は今年の6月に1回来てもらってますと。山﨑天ちゃんは昨年の10月だからちょうど1年ぐらい前か。これはおふたりは覚えてますか。
藤吉:覚えてます。すごい楽しかったので、早く出たいってマネージャーさんに言ってました、ずっと。
澤本:本当ですか。ありがとうございます。僕もめちゃめちゃ楽しくて。
藤吉:楽しかったです。
澤本:多分放送できてない内容がいっぱいあると思うんですけど、すごい楽しかったです。
藤吉:そうですね。
澤本:天ちゃんはどうですか。
山﨑:私ですか?何か話した内容は正直全然覚えてなくて。でもなんか私のことについて延々話してた記憶はあります。でもそれぐらいです。
全員:あははは。
山﨑:全然覚えてないですね。
中村:とにかくもう根掘り葉掘り聞くっていう番組なので。
山﨑:あ、そうそうそうそう。話したことないこといっぱい喋ったなっていう記憶がありますね。
澤本:そうですね。ここは取調室みたいなもんなので。
山﨑:吸い取られちゃう。
中村:ふたりとも大阪出身なんで、おふたりでの出演とかも結構あるんですか。
山﨑:そんなないよね。
藤吉:ラジオ自体がそんなにないですね。たまにしかない。
澤本:あ、そうなんだ。なんか僕ら的には2人の関係性がわかんないじゃないですか。だからね、本当はめちゃめちゃ仲悪かったらどうしようかなとか。でも聞いたらどうも仲悪くない、むしろいいって聞いたんですけど、これはどうなんですか。
藤吉:どうなんだろう、普通にメンバーのなかではよく喋る方かなと。シンメ(左右対称)に立つこと多いからさ。
山﨑:あー、たしかに。
藤吉:ダンスを踊るなかでシンメになったりすると喋る回数がやっぱり増えるので、なんかそれもありそうですけどね。
山﨑:たしかに。
藤吉:なんかセットにされることが結構多いというか。
澤本:セット販売?
山﨑:多いかも。
藤吉:多いよね。
山﨑:昔よくあったよね。
藤吉:今はあんまりないか。
山﨑:あんまりないけど昔はよくあった。
藤吉:昔はよくありましたね。
澤本:セットでどういうことをするんですか。
藤吉:写真撮るときのペアとかですね。身長が近いから、結構同じポジションに立つこと多いよね。
山﨑:多い。
澤本:よかった。ふたりがちゃんと喋れてよかったですね。
山﨑:喋る方じゃない?結構。
藤吉:喋る方だと思う。
山﨑:でももう正反対なんですよ性格が。
藤吉:本当にそう。
澤本:そうなんですね。どういう感じなんですか。
山﨑:本当に真反対。全部が真反対で。
藤吉:全部逆です。何を喋ってても真逆。
澤本:でも例えばどういうとこですか。
山﨑:だから共感したことないかも、夏鈴の話に。
藤吉:ないないない。
中村・澤本:あははは!
中村:どういうこっちゃ。
山﨑:だから逆にすごいわかりやすくて、自分の逆だからすごいよくわかりやすいメンバー、私から見たら。でもみんなわかりにくいって言うけど。めっちゃわかりやすいです。一番なんか取り扱いやすい私の中では。
澤本:藤吉さんは?
藤吉:でもたしかに、何だろう。
山﨑:でもわかんないって言うよね、夏鈴は。
藤吉:私は山﨑のことあんまりわかんないんですけど。意外とつかめないと思ってますし。何か気は合わないけど合うみたいな。何て言ったらいいんだろう。意見は合わないけど、なんか合うみたいな感じ。別に真面目な話はしないかも。
山﨑:しない。
藤吉:合わないから(笑)。
全員:あははははは!
中村:本音のところにいくと、全然共感できないと。
藤吉:そうそうそうそう。
山﨑:できないですね。
藤吉:へえ〜そうなんだって感じ。
山﨑:そうだね。
澤本:だって、さっきだって「ラジオ出て印象どうでした?」って言ったらめっちゃ覚えてますって人と全然覚えてないって人と。
中村:あははは。
山﨑:全然覚えてないです。でも何か表でさあ、あんま関係で出すことないよね。私たちの。
藤吉:たしかに。
山﨑:だからあんまり仲いいと思われてないかもね。
藤吉:絶対思われてないよ。
澤本:いやいや、だから心配してたんですよ。
藤吉:絶対仲悪いと思われてる。
山﨑:思われてんだ。
中村:ちょっと真逆なところをね、どんどん発掘していきたいですけどね。
山﨑:真逆だよね。
藤吉:うん。
泣きたくないのにスポーツで泣く山﨑天と、盛らない藤吉夏鈴
中村:まずはじめに、これおふたりと2回目なんですけど、毎回ゲストの方にお願いしてる20秒自己紹介っていうのが何回でもありまして、「すぐおわ」は広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数20秒でやってくださいというコーナーがございます。これはどっちからやります?
山﨑:じゃあ行きましょうか。
藤吉:お願いします。
中村:おっ、天ちゃん。では山﨑天ちゃんの20秒自己紹介、ご準備はいいでしょうか?
山﨑:はい、大丈夫です。
中村:では、どうぞ!
カーン♪
山﨑:櫻坂46の山﨑天です。最近はですね、もっぱらスポーツ観戦にハマってまして、本当にすぐ泣いちゃいそうになるっていうのが悩みです。あとはクレヨンしんちゃんが大好きなので、ガチャガチャ回してるんですけど、なぜかマサオくんだけ出ない。
カンカンカーン♪
藤吉:あはは。
山﨑:もう揃えたいのに出ない。
澤本:そうなんだ、出ないんだ。
山﨑:めっちゃ回しました。
中村:そんなマサオくん出したいですか。
山﨑:いやあなんか。
中村:もうコンプしたいんだ。
山﨑:マサオくん推しではないんですけど、最近出たクレヨンしんちゃんたちが赤ちゃんの頃のやつで、5人、マサオくん、ボーちゃん、しんちゃん、ネネちゃん、風間くん、全部揃えたいんですけど、まじで出ない。本当に。14回ぐらい回してるんですけど。
澤本:もともと少ないとかそういうことはないの?持ってる人はいるの?やっぱり。
山﨑:え〜、どうなんですかね。私の周りにあんまり好きな方がいらっしゃらなくて、共感できないんですけど。
中村:藤吉夏鈴ちゃんは共感……
藤吉:できないですね。
中村:今、言わせたみたいになってるけど(笑)。そしてスポーツ観戦でよく泣く。何を見てるんですか、最近は。
山﨑:バレーボールもずっと見てましたし、バスケも見てたし、サッカーも見るし、最近の全部見てました。アジア大会も見ていましたし。見れるときは必ず見てました。もう楽しみです。
澤本:で、泣くと。
山﨑:泣きたくはないので、その。
中村:あ、わざわざ泣きにいってるわけじゃない。
山﨑:だって関係ないじゃないですか。
中村:ない。
澤本:まあ関係はない。
中村:究極はそうよ。
山﨑:全然何も関係ないけど、やっぱ感動しちゃうので、なんか泣いちゃう。「素晴らしいな、スポーツって」って毎日思ってます。
澤本:でも泣くと嫌な気分になるんだ。
山﨑:そう、泣きたくはないけど、泣いちゃう。
澤本:めっちゃ面白い。
山﨑:WBCのときも泣きそうでした、ずっと。
中村:ちなみに藤吉夏鈴ちゃんは、スポーツ観戦で泣いたりとかは。
山﨑:絶対見ないでしょあんた(笑)絶対見ない。
藤吉:あんまり見たことなくて、スポーツを。
山﨑:ね。興味がなさそう。
藤吉:そうですね……。申し訳ないですけど。
中村:いやあ相変わらず掴みどころのない。じゃあ今度は藤吉夏鈴ちゃんの20秒自己紹介。準備がよろしければ。
藤吉:はい。
中村:では、どうぞ!
カーン♪
藤吉:櫻坂46の藤吉夏鈴です。22歳になりました。
山﨑:おめでとう。
藤吉:ありがとう。最近は家で編み物をしてみたりしました。で、昨日映画を見たんですけど、(カンカンカーン♪)あの『ベイビーわるきゅーれ』(2021年、監督:阪本裕吾)を。
山﨑:あ、見た。
澤本:ちょい昔のやつだよね。
藤吉:はい。それを見ました。よろしくお願いします。
澤本:よろしくお願いします。もう秒数無視ですね。
中村:そうですね。我が道を。
澤本:映画結構見るんですか?
藤吉:でも最近、というか今年になって、あんまり見れなくなって。なんか一度見た映画しか見れなくなっちゃって、新しいのに挑戦できない時期に入ってて。
澤本:じゃあ繰り返し見てるってこと?前見たものを。
藤吉:『街の上で』(2020年、監督:今泉力哉)が好きで、それはずっと見ていたんですけど、あと『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年、監督:ウェス・アンダーソン)とか。で、昨日やっと見ました新しいのを。
澤本:今泉さんのファンでしたっけ。
藤吉:いや、そういうわけでは。
中村:『街の上で』はたまたま好きなんですか?
藤吉:好きなんですけど、そこまでコアな感じではないです。『街の上で』がドンピシャで好きですね。
澤本:でもそのあたりめちゃくちゃ正直でいいよね。
中村:盛らないよね。前回も思ったのは、藤吉さんは盛らない。
藤吉:盛らない(笑)。
澤本:本当に盛らない。淡々と自分の思ってることを事実として発表してもらってる。
中村:今日はいいふたりを呼びましたね。
櫻坂46のライブは格闘技!?
中村:そしてそんな櫻坂46は、7枚目のシングル『承認欲求』ですね。これをリリースされたと。どんな曲なのかちょっとよかったら教えてもらってもいいですか。
山﨑:簡単に言うと、今ってSNS時代じゃないですか。で、誰しも承認欲求っていうのはあると思ってて。今回結構曲のなかにラップの部分があるんですけど、承認欲求が強い方たちへのちょっと皮肉ったような言葉を交えつつ、でも「あなたはあなたのままでいいんだよ」って最後には寄り添うっていう。櫻坂46はいつも寄り添うことに重きを置いてるんですけど、その一言にたくさん心を軽くできる人がいるんじゃないかなっていうふうには思いますね。この曲を聞いていただければ。
中村:なるほど。めちゃくちゃ興味ありますね。
山﨑:本当ですか。
中村:はい。早速ちょっと曲聴いてみましょうか。紹介をせっかくだから今の流れで天ちゃんの方からいいですか。
山﨑:はい。櫻坂46で、『承認欲求』。
澤本:でも承認欲求って自分で結構強いと思います?
山﨑:承認欲求ですか?周りの人にはめっちゃ求めるというか。周りの人には「話聞いてよ」とか。本当にこの曲みたいな「いっぱい褒めて」みたいな感じですわりと。メンバーにだけですけど。
澤本:藤吉さんはどうですか。
藤吉:でもたしかに、この仕事をしている以上、承認欲求って多分みんな持ってるじゃないですか。まったくなくてできるわけない。
山﨑:できるわけない。
藤吉:やめちゃうよね。
中村:一見なさそうで、でもなんか胸の内にメラメラ燃えているものがありそうみたいな。
山﨑:夏鈴ですか?めっちゃわかります。なさそうだけどあなたは絶対あると思う。絶対ありますこの子は。
澤本:でもわかんないのはさ、僕らも何か、「ら」っていうと変ですけど。僕なんか「承認欲求そんなないんですよ」とか言うけど、なんならラジオやってるからね。その時点であるんだろうし、あと広告やってるっていう時点で何かしら自分が。
山﨑:承認欲求のかたまり。
澤本:かたまりだよね。
山﨑:でも、素晴らしいお仕事ですよ。みんなあるんじゃないですかね、やっぱり。
澤本:いやみんなあるよね多分ね。
山﨑:じゃないと生きていけないはず。
澤本:そうそう。だから人間の基本的な欲として承認欲求ってのはすごいあるんだと思っていて、それをないっていうふうに言ってること自体がちょっと恥ずかしいんじゃないかと最近思うんです。でもあるって言っても恥ずかしいじゃない。「僕承認欲求ありまして」って言うとちょっと。
全員:あはははは。
澤本:自分たちで、櫻坂46のほかと違うところってどういうところだと思ってる?
山﨑:全部じゃないですかね、って言っちゃうとあれですけど。大きくわかりやすいのはライブで、乃木坂46さんはみんなの憧れの象徴を常に守ってくださってる。だからライブ見たときは「本当にかわいい」って思うし、乃木坂さんにはすごい歴史があって、これをずっとファンの方は支えてきたし、「こりゃ一緒にずっとこれからもついていきたい」って思うよなっていうグループであって。日向坂46さんは常にワクワクとドキドキをくれるというか、トキメキをくれる感じがしていて、何か本当に夢の空間。そしてそれをファンの方と一緒に作ってるっていう雰囲気がすごくあって、ペンライトの色もすごいし、コールもすごいし、イチからファンの方と一緒に作ってきたグループだから、絆も強いし、圧倒されるんですよね、ライブに行くと。その日向坂46さんだけにしかない空気とかオーラをすごく感じてて。櫻坂46は何というか、ステージの上のひとつの映画じゃないけど、それを見に来てくれてるって感じというか。
藤吉:うんうん、そうだね。
山﨑:私たちがスタッフの方と作り上げたものを見に来てくださるっていう感じかなっていうのは大きく違うかなと。ライブの感想でもよく「もう映画見てるみたいだった」とか、すごく言っていただくので、それが大きく違うなと思います。
澤本:それはね、めちゃめちゃわかるんですけど、どうですか藤吉さんは。
藤吉:そうですね。「クリエイティブに向上心がある人が多い」とかはすごく周りの方に言っていただいてて。それこそミュージックビデオの撮影とかも「もうちょっとやりたい」とか帰りたくない精神の人が結構多い。そういう人たちと一緒にできるのは、すごいうれしいなと思います。
澤本:いや、なんかあれです、こういうこと言うとファンの人に怒られちゃうかもしんないすけど、僕もライブに行きましたけど、アイドルのライブを見に行ってるって感覚じゃないんですよ櫻坂46って。
山﨑:ファンの方もそうだと思います。
澤本:なんかね、格闘技見に行ってるのに近いの。なんかその場でものすごい、基本的にものすごい動かれるっていうのと、もう出し切ってるじゃない。それを見てるのがなんかね。映画見てるっていうのに近いかもしんないですけど。
山﨑:もうアスリートですよね。
澤本:そうそうそうそう。
山﨑:本当に毎公演出し切ると、アドレナリンで乗り切るみたいな場面がすごい多いので、でもちゃんと魅せていきたいし、本当自分との挑戦みたいな、戦いだよね。
藤吉:うん。
山﨑:しかも裏では結構バタバタで。演出家さんがとにかく曲と曲の間を埋めたがるんですよ。どんどん私たちの着替え時間が短くなっていって(笑)。
中村:すごいよね。手を替え品を替え、演出がめちゃくちゃあるよね。
山﨑:そうなんですよ。でもそれがやっぱり今の櫻坂46のライブにつながってるので、メンバーもすごい協力的だし。「はい、行くよ〜!はいはいはい〜!」みたいな。
藤吉:そうそう本当に。
山﨑:もう戦場。特に裏は戦場です。でも毎回越えられるので、「こんなに自分で動けるんだ」みたいな。すごいライブは好きです。
<次回につづく>