スーパーなどが加盟する日本チェーンストア協会の会員企業(54社、1万845店舗)の2024年1月の総販売額は約1兆1375億円で、店舗調整後(既存店ベース)で前年同月比1.9%増となった。衣料品は暖冬傾向で動きが鈍く、同3%減の約610億円となった。食料品も節約志向で販売数の減少が続いているが、店頭価格の上昇で売上をカバーし、同3.5%増の7908億円。住関品は同1.9%減の2122億円だった。
食料品は農産品(同3.8%増)と総菜(同4.7%増)と前年超えだった一方、畜産品(同0.1%減)と水産品(同1.9%減)が減少。農産品は、じゃがいも、大根、トマト、玉ねぎなどの動きは良かったが、白菜、キャベツ、きゅうりなどの動きは鈍かった。果物では、いちご、みかん、カットフルーツなどの動きは良かったが、りんごなどは動きが鈍かった。
惣菜は、温惣菜では、天ぷら、中華、焼き魚などの動きは好調だったが、焼き鳥、唐揚げなどの動きは鈍かった。要冷惣菜では弁当、寿司が売れた。
畜産品は牛肉、豚肉が苦戦。ハム・ソーセージの動きも鈍かった。水産品は、まぐろ、ぶり、サーモン、牡蠣、ほたて、冷凍魚、魚卵、海藻類などは売れたが、たら、あじ、いか、かれい、えび、かに、塩鮭、開き物、漬け魚、ちりめんなどは苦戦した。
そのほかの食品では、飲料、アイスクリーム、パン類、和・洋調味料、納豆、チョコレート、ビール、チューハイ、ウイスキーなどは好調だったが、ヨーグルト、冷凍食品、パスタ、食油、スープ類、豆腐、和菓子、インスタントコーヒー、紅茶、ワイン、焼酎などが苦戦した。
衣料品は紳士衣料(同9%減)・婦人衣料(同1.4%減)と共に減少した。紳士衣料はコート、フリースジャケット、アウターなどが苦戦。婦人衣料は、ダウンコート、ジャケット、カラーフォーマル、ブラウス、カジュアルパンツ、カットソー、ボトムなどが鈍かった。
そのほかの衣料・洋品では、紳士ルームウェア、スニーカー、婦人靴下、財布、傘などは売れたが、紳士・婦人・子供パジャマ、紳士・婦人インナー、キッズフォーマル、紳士靴、ブーツ、ひざ掛け、マフラー、帽子、手袋などが苦戦した。
住関品は日用雑貨品(同3.9%増)、医薬・化粧品(同2%増)が好調だった一方、家具・インテリア(同3.5%減)、家電製品(同3.4%減)が伸び悩んだ。⽇⽤雑貨品は、カードゲーム、玩具、ペーパー類、キッチン⽤品、ステンレスボトル、たばこなどの動きは良かったが、TVゲームハード・ソフト、鍋、⽂具、書籍などの動きは鈍かった。
医薬・化粧品は、メイク⽤品、⾐料⽤洗剤、⾷器⽤洗剤、トイレ⽤洗剤などは売れたが、抗原検査キット、マスク、除菌ジェル・シート、スキンケア、オーラルケア、ヘアケア、⼊浴剤、カイロなどが苦戦した。
家具・インテリアは、ダイニング家具、リビングルーム家具、マットレス、ソファ、クッションなどは売れたが、⽻⽑布団、掛布団、⽑布、敷パッド、カーテン、カーペット、ラグなどの動きは鈍かった。
家電製品は、エアコン、液晶テレビ、炊飯器、マッサージ機、電⼦レンジ、電球などは売れたが、セラミックヒーター、電気敷カーペット、クリーナー、加湿器、乾電池などが苦戦した。
そのほかの商品は、トラベルバッグ、キャリーケース、フィットネス⽤品、電動サイクル、シティサイクル、⾃転⾞⽤ヘルメット、介護⽤品、ペット⽤品などはまずまずの動きだったが、スポーツサイクル、折り畳み⾃転⾞、アウトドア関連などの動きは鈍かった。