日本電機工業会(JEMA)によると、2024年1月の白物家電の国内出荷金額は、1663億円(前年同月比94.6%)で、3ヵ月ぶりのマイナスだった。消費者マインドは改善している一方で、白物家電への支出は低調。ルームエアコンは420億円(前年比8.3%増)で5ヵ月連続のプラスとなったが、電気冷蔵庫は275億円(同10.5%減)で2ヵ月ぶりにマイナス、電気洗濯機も265億円(同17.4%減)と7ヵ月連続のマイナスになった。一方、製品価格の上昇もあり、1月単月の過去10年平均(1630億円)は上回っている。
販売台数ではルームエアコンが約50万7000台(同3.9%増)となり、5ヵ月連続のプラス。1月単月では過去10年平均を上回った。ほか、食器洗い乾燥機(同7.1%増)、電気アイロン(同15.3%増)、ヘアドライヤー(同4.1%増)、電気カーペット(同2.7%増)、除湿器(同19.7%増)が前年の販売台数を上回った。
エアコン以外の大型白物家電の台数は前年割れとなった。電気冷蔵庫は21万7000台(同6.8%減)で2ヵ月ぶりのマイナス。うち「401リットル以上」の大型タイプも、10万2000台(同10.4%減)となり、2ヵ月ぶりのマイナスだった。電気洗濯機も28万7000台(同12.3%減)で7ヵ月連続のマイナス。うち「洗濯乾燥機」は、7万5000台(同15.7%減)となり、7ヵ月連続のマイナスだった。
電気掃除機は38万5000台(同8%減)となり、2ヵ月ぶりのマイナス。うちスティック形は25万4000台(同10.4%減)で、2ヵ月ぶりのマイナスだった。
調理家電やIHクッキングヒーターの販売台数も伸び悩んだ。電子レンジは26万4000台(同4.6%減)となり、6ヵ月連続のマイナス。うち「オーブンレンジ」は17万2000台(同1.1 %減)も6ヵ月連続のマイナスだった。ジャー炊飯器は37万2000台(同4.4%減)で4ヵ月連続のマイナス。うち「IH式」は27万1000台(同4.3%減)となり、3ヵ月連続のマイナスとなった。
IHクッキングヒーターは4万4000台(同20.3%減)となり、10ヵ月連続のマイナス。うち「2口以上ビルトイン型」は、4万2000台(同21.2%減)となり、10ヵ月連続のマイナスだった。