コロナ禍でのランニングを通じてニーズを把握
アサヒ飲料は5月20日、自分のペースで走る「ゆるラン」をテーマとしたパウチゼリー飲料「RUN WithU」を全国のECチャネル限定で発売する。既存のスポーツ用ゼリー飲料は男性向けが多い点に着目し、女性をターゲットとした商品を開発。プロテインのほか、鉄分やビタミンCを含むグレープフルーツ味のゼリー飲料となった。期間限定のテスト販売で、9月頃まで販売予定。販売目標は設定していないが、需要の把握や改良を通じて、通常商品として販売することを目指すという。
商品の企画は2021年にスタート。新型コロナで在宅勤務が増え、スタッフが運動不足の解消のために家の近所や川沿いでのランニングを始めたところ、同じように走っている人が多いことが分かり、緩めのランニングを応援する商品の開発に至った。
同社によると、ランニング人口は2000年以降緩やかに増えているという。人口としては男性の方が多く、既存のランニング用商品は男性向けが多いと感じたことから、本商品は女性をターゲットとした。高エネルギーや高プロテインをうたった一般的なスポーツ用ゼリー飲料と異なり、タンパク質、鉄分、ビタミンCなど女性の需要が高い栄養素を少しずつ含む設計。ポケットに収まるコンパクトなサイズやパッケージデザインも差別化のポイントだとしている。20~30代の女性の声を参考に開発したが、幅広い年代の顧客に訴求したいという。
SNSでのシェアによって周知する戦略を掲げており、パッケージには、商品名の「U」を笑顔の口元に見立てたデザインを採用したほか、「#RUNWithU」を記載している。パッケージの表情は6パターン存在。ランニング団体などへのサンプリング活動も行う予定だ。
広報担当者は「『ゆるラン』をきっかけに、楽しく元気なライフスタイルを拡げていきたい」と意気込みを語った。
厚生労働省の「令和4年度 健康実態調査結果の報告」のうち、ウォーキングやジョギングを含めた運動頻度の調査(回答数=1304人)によると、「ほとんどしていない」と回答した人が44.1%(男性40.5%、女性47.4%)で最も多かったが、「週2~4回程度」(21.3%)、「ほぼ毎日」(16.9%)、「週1回程度」(13%)と続いており、週1回以上の運動習慣がある人は半数以上という結果だった。また、「ほぼ毎日」と答えた女性は16.9%で、前年度(16.4%)を上回った。
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