即戦力採用!大学での学びを生かし、同世代や女性の認知拡大目指す_R30のホープたち(青山商事)

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、青山商事 マーケティング部で活躍する宮下奈旺さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』6月号の転載記事です。

青山商事
マーケティング部
SNSマーケティンググループ
アシスタントチーフ
宮下奈旺さん

注目のマーケティングキーワード

ヒト消費

大学時代に研究していて、とても面白かったのが「消費者行動論」です。そのなかで、モノではなくヒトそのものを応援するための消費行動、いわゆる「ヒト消費」や「推し活」に注目しています。タレントやインフルエンサーを起用した施策の場合、ファンの属性はもちろんのこと、このタレント(=推し)のために、ファンに消費行動を起こしてもらうには、どのような企画が鍵となるのかを考えることも重要だと思っています。

経営学部でマーケについて学び、1年目から即戦力に

「洋服の青山」を中心としたビジネスウェア事業を全国で展開する青山商事。同社で活躍する若手マーケターが入社2年目の宮下奈旺さんだ。

宮下さんは現在、SNSマーケティンググループに所属。フォロワー数33万人以上を誇るXの公式アカウント「洋服の青山」、Instagramでは、働く女性をターゲットにした「レディースアカウント」や、学生や女子高校生をターゲットにした「洋服の青山【ガールズアカウント】」の投稿・運用管理を担当している。それに加えて、新規プロジェクトの企画や進行管理も務めている。

大学では経営学を専攻していた宮下さん。「日常生活で何気なく目にしている広告や店舗の商品陳列などの仕組みは、各企業が思考を巡らせてつくり上げられているものだと知り、面白いなと思っていました」と、学生時代からマーケティングに興味を持ち知見を深めていた。大学2年生からはコロナ禍でキャンパスにほとんど行けない日が続くなか、実戦的にマーケティングを学びたいとの思いから長期インターンを3社経験した。

「アウトバウンド型マーケティング支援業務やブライダル系のデジタルコンテンツ制作、学生向けビジネスコンテストの運営・集客などを経験するうちに、マーケターの仕事への解像度が上がりました。就活の際もマーケティングを1年目から取り組めることを軸にしました」(宮下さん)。

青山商事では、店舗での業務を経験してから本社勤務となるのが通例だった。しかし、2023年度入社からは本社業務に必要なスキルを持った学生を専門人材として採用する取り組みを始めている。宮下さんも入社直後からマーケティング部に所属し、主に若者世代向けのさまざまなプロジェクトに携わってきた。

レディース商品の認知拡大を狙いモーニング娘。のプロジェクト

2023年10月には、4人組ダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」を起用したプロジェクトの企画を担当。「新しい格好(ビジネスウェア)のリーダーズ」として、機能性セットアップスーツ「ゼロプレッシャースーツ」を訴求するTikTok動画を制作・配信。インパクトのあるダンスと演出が反響を呼び、総再生回数530万回以上を記録した。翌年2月には、新入学生や新社会人向けに、スーツのコーディネートに必要なアイテムが揃った「安心おまとめセット」の動画も制作・配信した。

…この続きは5月1日発売の月刊『宣伝会議』6月号で読むことができます。

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