継続率7割超の香りのサブスク ロート製薬、試用サービスなどで利用拡大

ポスト投函型の配送で安価なプランを実現

ロート製薬はルームフレグランスのサブスクリプションサービスを展開しており、23日から選べる香りを増やしたプレミアムプランをスタートした。同社が運営する香りの研究所「BÉLAIR LAB(ベレアラボ)」が展開。選べる香りはこれまでの9種類から17種類に増加した。2022年11月にスタートした同プランの2回目継続率は93%で、スタートから2024年4月末時点まで継続している人も74%に上る。広報担当者は「『暮らしの充実』を求める30~50代のお客さまが中心層だが、実際には家族全員で香りを楽しむケースが多いと捉えている」と話した。

写真 イメージ BÉLAIR LAB(ベレアラボ)kv

スタート時からの継続率74%の香りのサブスクリプションサービス

「香りのサブスクプラン」は2カ月に1度、1カ月使い切りの限定サイズ10mlのフレグランスオイル2本をポスト投函するサービス。従来の「LIGHT PLAN(ライトプラン)」は顧客が迷わずに香りを選べるように、人気の9種に限定して提供してきたが、種類の増加を求める声は多く、全17種類を追加した「PREMIUM PLAN(プレミアムプラン)」をスタートした。ライトプランは税込4980円。プレミアムプランは同6600円。販売目標などは非公開。

契約者のうち男性は4割に上る。既存客への周知策として、「ムエット」と呼ばれる香りを染み込ませたカードを送るなどの取り組みを実施し、利用者を増やしてきたという。新規客に向けてはプレミアム、ライトプランのそれぞれの香りが体験できるセットの販売を開始している。

配送コストを抑えるため、ポスト投函型の配送方法を採用しており、ミニサイズのボトルを採用。過剰な個包装やプラスチックを廃止したサブスク用のパッケージで安価なサービスを実現。プレミアムプランでは通常の購入時と比べて最大44%割安になるという。

ベアレラボは「香り」の持つ多様な価値を科学的に実証する目的で2019年に誕生。これまで全17種類のファインフレグランスコレクションのほか、自宅用と携帯用の2種類のアロマディフューザーを発売。オフィス、クリニック、ホテル、商業施設など企業向けの香り開発や演出も行っている。今後の展望として、広報担当者は「様々な企業・団体と協業していくことで、未来の新しい香りの使い方や可能性が生まれてくると考えている」と話した。

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