赤字続きでもこだわり続けた「無添加石けん」 50周年記念動画を公開、シャボン玉石けん

シャボン玉石けんは、1974年に販売開始した「無添加石けん」の50周年記念動画を6月10日からYouTubeで公開している。「シャボン玉浴用」篇では、赤ちゃんから大人まで幅広い層が「無添加石けん」を笑顔で使用する様子を描いており、「無添加石けん」が様々な年齢や肌の悩みを持つ人に最適な商品であることをアピールする。視聴者のターゲット層は20代後半~40代を想定。「シャボン玉せっけんハミガキ」など、石けん以外の商品が多数登場する「いろいろ」篇も公開している。

赤ちゃんから大人まで様々な年代が出演した50周年記念動画

動画公開の狙いについて、マーケティング部の担当者は「無添加石けんで『洗う』ことを通じて、笑顔に変えることをミッションとしたプロモーション」と話す。まだ顕在化していない悩みや問題の解決につなげる思いを込めているという。再生回数の目標は設定していないが、「洗うこと、洗うものを選ぶことの大切さを、世に問うことを目標にしている」と話した。

オーディションには40人が募集。出演者の自然な笑顔を引き出すため、商品の使い方は出演者に任せたという。オーディション動画の完成度が高く、そのまま採用したものもある。

2023年度は、新型コロナ特需も一巡し、家庭用洗浄剤の需要に落ち着きがみられたものの、コロナ禍で生活者の衛生意識が定着。人にも環境にもやさしい「無添加石けん」の信頼を獲得できたとみており、同社の販売実績も堅調に推移している。

担当者は「コロナ禍やSDGsの高まりを経て、あらゆる世代の『無添加石けん』への興味関心が広がっていると感じる」と話す。直販会員は40~50代の女性が中心だが、出産を契機に環境や体に優しいものを選ぶ人も増えており、若年層のファンも増えつつあるという。 動画を通じて「無添加石けんと言えばシャボン玉石けん」というブランドイメージを構築したい考えだ。

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