サイバーエージェント、ニトロプラスを買収 オリジナルIP創出にも期待

サイバーエージェントは6月26日、ゲームやアニメなどのコンテンツ開発を手がけるニトロプラスを100%子会社化すると発表した。取得価額は166億8300万円。ニトロプラスの代表的なIP(知的財産)のひとつ『刀剣乱舞』の事業を拡大させるほか、オリジナルのIP開発にも力を入れる。

ニトロプラスは2000年6月に設立。副社長で脚本家の虚淵玄氏がシナリオを担当した『Fate/Zero』『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS』のほか、『STEINS;GATE』などのヒット作がある。パソコン向けブラウザゲームから始まった『刀剣乱舞』は舞台やアニメ、映画にも波及したヒットコンテンツとなった。

『刀剣乱舞』プロデューサーで、ニトロプラス社長の小坂孝志氏によると、「25年間(ニトロプラスの創業年は1999年)で作った100%出資の35作品はほぼ全て黒字化した」という。

直近の2023年8月期の売上高は前期比2.8%増の40億300万円、営業利益は同比9.3%増の12億9000万円。

サイバーエージェントはIP事業に注力している。21年にはコンテンツスタジオのBABEL LABELを連結子会社化。23年6月には舞台制作会社ネルケプランニングを買収した。ニトロプラスの小坂社長はネルケプランニングの社外取締役を務めている。

小坂氏はニトロプラスの代表取締役社長を引き続き務める。

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