日テレ、携帯ゲームで収益源模索

日本テレビ放送網は6日、携帯電話向けゲームサイト「モバゲータウン」に、バラエティー番組を模したゲームを配信すると発表した。ゲーム内で利用する道具(アイテム)を販売し、収入をモバゲー運営のディー・エヌ・エー(DeNA)、ゲーム制作会社と分配する。今月下旬ごろに配信する予定。

昨年4月に放送を始めた番組「密室謎解きバラエティ 脱出ゲーム DERO!」がモチーフで、ほかの利用者と協力しながら、密室からの脱出を目指すソーシャルゲーム。チームを組み、競争することも可能。基本利用は無料だが、アイテムを購入するとゲームを有利に進められる。

携帯電話利用者に、ゲームを通じて番組の魅力を伝え、視聴率を伸ばすことも目的の一つ。テレビ放送と連動したイベントも行う予定で、データ放送の活用などを検討している。

「広告以外の収入拡大」「新規事業の創出」「グループを含めた社員のビジネスマインドの醸成」を目的に社内公募した事業企画の一つで、編成、スポーツ、バラエティの各局に所属する30歳代男性3人が発案した。昨年7月、細川知正社長を委員長に事業育成を目指すインキュベーション委員会で採用され、事業の開始が決まっていた。

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