第1回:AI共創によるマーケティングの新たな可能性

AI=地球語が話せる宇宙人?

こんにちは、中原大介と申します。

この度、AIとストーリーテリングとの関わりについてコラムを執筆する機会をいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

「AI×ストーリーテリング…??」

そう思われてる方も多いのではないでしょうか。

僕は普段、大学でAI研究や教育に携わってますが、産学官民共創型の研究や事業に取り組んでいます。そういうポリシーで昨今の生成AIの日進月歩な状況に日々触れてると、ストーリーテリングの考え方は大事であると強く感じています。

なので、そのあたりの僕の構想(妄想?)を共有させてもらい、もし共感していただけたらうれしいです。

まず、タイトルにある「共創」とはなにか?について。

英語では、「Co-Creation」=みんなと「共」に新しい物事を「創」る、となりますよね。

昨今潮流の生成AIは、言葉や画像を入力して何か回答が返ってくるのに加えて、あたかも人同士で「会話」してるかのようなやり取りが可能です。それは、形式的な「対話」を超えて、人の感情や感性含んだ「会話」を実現できる「パートナー」であると解釈することができます。

では、その「会話」相手とのなるAIにはどのような役割を担ってもらうのがいいでしょうか。

先ほど、AIは会話相手であるとは言いましたが、厳密にいうとAIは「人」ではありません。生成系含むAIは人工物=コンピュータ―ですよね?自然言語を使って対話するので人間であるかのようには見えますが、地球の文化圏を全く体験したことのない「宇宙人」くらいに思ってもらったほうが無難かとおもいます。

ですので、「根気強く会話」しながらこと細かく文脈を提示し、なんなら地球圏の様々な事を「教える」ことや、「異文化交流」をしてるんだということも視野に入れる必要があります。

ただし、人ではないので、何を言ってもお互いに傷ついたり気を使ったりする必要のない理想の相手ともいえると思います。

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中原大介
中原大介

帝京平成大学人文社会学部専任講師、慶應義塾大学 SFC研究所上席所員、東京工科大学メディア学部兼任講師。専門は、インタラクションデザイン、デジタル教育、SFプロトタイピング。最先端のAIテクノロジーの社会実装、産学官民共創による教育エコシステムの研究に取り組んでいる。近著『一般教養としてのプログラミング』(SBクリエイティブ、2023年)。

中原大介

帝京平成大学人文社会学部専任講師、慶應義塾大学 SFC研究所上席所員、東京工科大学メディア学部兼任講師。専門は、インタラクションデザイン、デジタル教育、SFプロトタイピング。最先端のAIテクノロジーの社会実装、産学官民共創による教育エコシステムの研究に取り組んでいる。近著『一般教養としてのプログラミング』(SBクリエイティブ、2023年)。

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