K-POPアイドルと仕組みは同じ? 韓国キャラのヒットの理由➀

「韓国トレンド研究室」、2回目のコラムです。今回は「韓国のキャラクターIP事情」についてお話しします。

ただ、韓国には日本に並ぶほどの多くの人気キャラクターが溢れていて、一つひとつ取り上げるのは難しいため、以下の4点に絞って解説していきたいと思います!

1.韓国キャラの立ち位置はほぼK-POPアイドル!?
2.韓国キャラは「謎×超シンプル」か「ストーリー×多彩」!
3.韓国キャラのヒット5箇条
  ①男女問わず愛しやすい
  ②コンセプトありき
  ③POPUPがすごい
  ④グッズに企画がある
  ⑤コラボ展開がうますぎる
4.特に今目が離せない注目キャラ2選

それでは、第2回目もぜひぜひ読んでいただけると嬉しいです。

1.韓国キャラの立ち位置はほぼK-POPアイドル!?

韓国でのキャラクターの広まり方としては、SNS発のキャラクターが国民的な人気を誇るなど、近年の日本とかなり近いイメージです。ただ日本では、キャラクターデザインが全体的に幼めということもあり、小さい子どもが好むものという印象があったり、特定のコミュニティの方々のモチーフになったりしているイメージをお持ちの方もいるかと思います。

しかし韓国では2023年に、ミニバッグにぬいぐるみキーホルダーをつけるスタイルがトレンドになったりと、キャラクターのキーホルダーをおしゃれアイテムとして持っている人も多く、BLACK PINK、aespaをはじめとするK-POPアイドルやインフルエンサーもキャラクターグッズを愛用しています。

また韓国にはSNS発キャラクターを含むと、数えきれないほどのキャラがいますが、「KAKAO FRIENDS」と「LINE FRIENDS」の2つが、各都市に2、3階建てのショップを構えるほど、圧倒的な規模になっています(KAKAO FRIENDSはKAKAO TALK、LINE FRIENDSはLINEと、どちらもメッセージアプリの公式キャラクター)。

写真 左から、KAKAO FRIENDSとLINE FRIENDSのショップ。

左から、KAKAO FRIENDSとLINE FRIENDSのショップ。

それ以外のキャラに関しては、日本で言う「KIDDY LAND」のようなキャラクター雑貨屋には一応あるものの、POPUPをやっていない期間に公式グッズを手に入れるのが難しいため、韓国では日本よりもキャラクターのPOPUPを頻繁に実施しているイメージです。

これは私の所感ですが、K-POPアイドルの「カムバ」※と同じ考えがキャラグッズにもあるのかも…?と感じています。

※新曲リリース時(=カムバ期)にはメディア露出が多くなり、それ以外は準備期間として露出が減るのが、KPOPの慣習。

一度露出が減ることで、「早く会いたい!」「次はどんな風になって帰ってくるのだろう」とワクワク感が一層強まる。この仕組みはK-POPアイドルさながらです。

次のページ
1 2 3
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ