チェゴシム、チュンシク、BT21… 韓国キャラのヒットの理由➁

1.韓国キャラの立ち位置はほぼK-POPアイドル!?
2.韓国キャラは「謎×超シンプル」か「ストーリー×多彩」!
3.韓国キャラのヒット5箇条
  ①男女問わず愛しやすい
  ②コンセプトありき
  ③POPUPがすごい
  ④グッズに企画がある
  ⑤コラボ展開がうますぎる
4.特に今目が離せない注目キャラ2選

前編に引き続き、「韓国のキャラクターIP事情」についてお話していきます。それでは韓国キャラのヒット5箇条の4つ目から。

④グッズに企画がある

前編でも述べたようなアニメーションと連動したグッズもすごかったのですが、韓国のグッズには企画があるものがとても多く、毎度とても勉強になります。

例えば、デスクランプ。デスクランプにキャラクターのオブジェがくっついているだけでも可愛いかもしれませんが、それだけでは特に企画性はありません。

写真 ライアン(写真右)が捨て猫だったチュンシク(写真左)を拾うシーン

一方で、上記の写真ようにデスクランプの棒の部分を電柱に見立てて、ライアン(写真右)が捨て猫だったチュンシク(写真左)を拾うシーンを、ランプの形を生かして再現しています。

ほかにも、加湿器をお風呂に見立てて、韓国の温泉施設でよく見られる、頭にタオルを羊みたいに巻く「ヤンモリスタイル」でキャラがくつろいでいたり…。

写真 韓国の温泉施設でよく見られる、頭にタオルを羊みたいに巻く「ヤンモリスタイル」でキャラがくつろいでいる

小皿を韓国の定番プリクラ「人生4カット」風のデザインにしたり…。

写真 小皿を韓国の定番プリクラ「人生4カット」風のデザイン

企画ありきのグッズは、それに気付いた時に「そういうことか〜〜〜」と感動します。

キャラクターグッズは、当たり前ですが、同じ機能の無地の商品に比べてお値段がするため、買う時に「これ本当に使うかな…」「無駄遣いかな…」という気持ちで購買にブレーキがかかりがちです。

ですが、グッズのこだわりを感じられるとその分、「これは買う意味がある!」と自分に言い訳ができて、消費者にとっても気持ちよく購買できるなと思います(自分もいつもその気持ちでたくさん買ってしまいます…笑笑)。


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佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

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