「ウォーター・ポジティブ」活動の発信強化
サントリー食品インターナショナルは7月12日に、使用する水を上回る水量を自然と一緒に育む「ウォーター・ポジティブ」を学べる体験イベント「20年前から来たかき氷屋さん」をオープンする。「サントリー天然水」にボトリングされている水は、山に降った雨や雪が約20年かけて山や森の土を通って磨かれた地下水であり、「サントリー天然水」ができるまで約20年かかることや、水を育む活動の大切さを学んでもらう狙い。場所は麻布台ヒルズアリーナ(東京・港)で、期間は15日まで。
「ウォーター・ポジティブ」の大切さを伝える「20年前から来たかき氷屋さん」
同社は国内工場における節水活動に加え、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養(かんよう)する「サントリー 天然水の森」活動を2003年に開始するなど、「ウォーター・ポジティブ」を推進。活動の大切さを周知するため、コミュニケーションや商品ラベルなど様々な接点で訴求している。この活動の結果、「商品を選ぶ際に、サステナブルな活動をしているかどうかを気にしている」という顧客が現れるようになったほか、「商品特長だけでなく、水自体の大切さを世の中に訴えていることに視座の高さを感じた」などの声が届いているという。同社は「ブランド価値の向上に着実に寄与していると手応えを感じている」と話した。
「20年前から来たかき氷屋さん」は、水資源の大切さや「ウォーター・ポジティブ」の取り組みを周知し、活動への賛同を増やす狙いがある。言葉やCMで伝えるだけでなく、よりリアルに体感して共感できる場が必要と考えている際に、自然に囲まれた環境と多様な人々が人間らしく生きられるコミュニティの形成を目指す「Green&Wellness」をコンセプトとしている麻布台ヒルズに声をかけられたことで、イベントの実現に至った。
イベントでは天然水に必要な雨や土を五感で体感できるコンテンツを用意。体験者は有料で「サントリー天然水」で作ったかき氷を食べることもできる。夏場に「サントリー天然水」やかき氷を楽しみながら、「今日降った雨や雪が天然水になるまでに約20年もかかる」こと、「今から水を育むための活動が大事」という思いを学んでもらう。年齢を問わず、水を未来につなぐ大切さを伝えたい考えだ。