トレンドを掴む力で基幹ブランドのヒットを_R30のホープたち(ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング)

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングで活躍する芦田沙也加さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』8月号の転載記事です。
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芦田沙也加さん

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング
マーケティング
ビューティー&ウェルビーイング
アシスタント ブランド マネジャー

2020年に新卒でユニリーバに入社。約4年マーケティング部門にてヘアケアブランド「ラックス」を担当。新製品開発・プロモーション戦略のプランと実行に携わり、現在はブランドの中長期戦略などにも従事。

注目のマーケティングキーワードは「AI活用」

チャットGPTをはじめとする生成AIは、これまでほとんど触れたことがありませんでした。しかし、先日社内向けのワークショップで、「ラックスのかわいいパッケージデザインをつくって」と生成AIに指示をしたところ、それなりのクオリティのものが出力されて驚きました。現在はまだ著作権の問題やガイドラインがクリアではなく、あくまでもアイデア出しの壁打ち相手としての活用が多いとは思いますが、今後どこまで発展していくのか気になっています。

コロナ入社でリモート続くも初のCM撮影現場に衝撃

190カ国以上でビジネスを展開する消費財メーカーの日本法人、ユニリーバ・ジャパン。同社のヘアケアブランド「LUX(ラックス)」のプロモーション戦略の立案・実行をリードするのが、入社5年目の芦田沙也加さんだ。

大学では、マーケティングとは縁遠い法学部政治学科を専攻。一番初めにマーケティングに対する興味を持ったきっかけは、3歳から18歳まで在住していたタイのバンコクで、インターナショナルスクールに通っていたときのこと。高校1年時に選択したビジネス系科目の授業で、マーケティングに触れた。

「当時は正直なところ、マーケティングとは具体的にどのような業務をする仕事なのかまではイメージができていませんでした。ただ、大学で就活の軸を考え始めたとき、何か商品を届けたり、自分の身近なものに携わったりしたいという思いから、高校生のときに学んで楽しかったマーケティングを仕事にしたいと思うようになりました」(芦田さん)。

2020年に入社後、1年目からラックスブランドのマーケティングを担当。製品の根幹となるコンセプトづくりから製品開発まで学んだ。

一方で、“コロナ入社”世代である芦田さん。入社後2年間近くリモートワークが続き、自社商品が世に出るまでの過程を現場で体験するマーケターの醍醐味を味わえない日々を過ごした。初めてテレビCMの撮影現場にリアルで立ち会えた日のことを「衝撃だった」と振り返る。

「日頃、何気なく見ていたテレビCMですが、あのわずか15秒のために多くの人の力や時間を費やす。完成までの大変な過程や、広告代理店や制作会社の方々の結束力を目の当たりにした、印象的な1日でした」(芦田さん)。

2024年4月には、ラックスの新ブランドアンバサダーでモデルの冨永愛さんを起用したプロモーションを担当した。同時に、2024年の新ブランドスローガンとして「#BeHairself 私らしく輝く髪へ」を発表。

冨永さんの就任発表会では、朝の情報番組をはじめとする多数メディアに取り上げられ、認知獲得に寄与した。

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…この続きは7月1日発売の月刊『宣伝会議』8月号で読むことができます。

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