新会社「ReCute」で「美のインフラ化」を目指す
NTTドコモは、ヘアアイロンをシェアリングする新サービスを分離し、新会社「ReCute」として独立させた。新会社が提供するサービス「ReCute」は、商業施設やオフィスビルなどの化粧室に設置されるヘアアイロンの貸し出しスポット。外出時でも好きな場所とタイミングで髪の毛を巻くことができる。20代後半から30代前半をコアターゲットに設定。都内に生活拠点を持ち、美意識が高い女性を利用者として想定している。8月下旬に渋谷で実証実験を行い、最終的に全国約3500ヵ所まで貸し出しスポットを増やす考えだ。
ヘアアイロンのシェアリングサービス「ReCute」。貸し出すヘアアイロンのブランドは「クレイツ」「KINUJO」「SALONIA」。ラインナップは順次拡充予定
「ReCute」では、専用のアプリで貸し出しスポットを確認し、スポットに設置されている二次元コードを読み取ることでヘアアイロンをレンタルできる。利用後はその場に返却することで、自動で決済が完了する。利用料金は都度払いプランで1回につき税込385円。主要なカード決済のほか、「Apple Pay」や「Google Pay」にも対応している。
8月下旬に渋谷ヒカリエなどの商業施設、住友不動産渋谷タワー(Abema Towers)などのオフィスで実証実験を開始。都度払いプランでヘアアイロンを貸し出し、ニーズを検証する。サービスの利用だけでなく、商業施設への誘客促進やヘアアイロンの販売促進などにつながるとみている。利用者へのヒアリングを通じて、希望する設置場所などの情報や改善点を洗い出し、サービスに反映させる考え。アプリ上でもユーザーアンケートを実施する予定だ。
サービスリリースは2024年秋ごろを予定しており、エリア展開は渋谷区内から進め、その後は一都三県や全国の主要都市に広げていく方針。具体的な範囲やエリア内での設置数などは実証実験の結果をもとに検討するという。