フォロワー数だけで語るのはもったいない
インフルエンサーマーケティングに携わる会社は多数あるが、中でも異質な存在といえるのが1SEC (ワンセック)だ。米国ロサンゼルスと東京に本拠を持ち、AI、XR、ブロックチェーン事業や、ファンプラットフォーム「PEEEPS(ピープス)」など、テクノロジーを生かしたサービスを提供している。
「PEEEPS」は、「メディアを横断したファン体験の創出」「貢献度を可視化したコミュニティの拡張」「NFTなどのブロックチェーン技術を活用した、新しいエンタメ体験」「外部プラットフォームに依存しない独自の経済圏」といった特徴を持つファンプラットフォーム。いわゆるオフィシャルサイトの開設や、ライブ配信など情報発信などの機能を有している。
ファン化やコミュニティ形成といったキーワードのスペシャリスト集団ともいえる1SECの執行役員である塚本Rusher氏は、「インフルエンサーの発信を面として捉え、フォロワー数やPV数だけを指標の中心にしている企業が多い。それではもったいない」と語る。ブランド構築やファン化を促進する手法であるにもかかわらず、数的側面でしか語られない場面が多いという。
同社では、「PEEEPS」で得た知見をインフルエンサーマーケティングに活用し、多くのコミュニティ形成に貢献してきた。これまでは個別対応であったものの、企業からの引き合いが増え、より綿密かつスピーディーなアウトプットをするためにテクノロジーを活用したサービスとしてローンチしたのが「HYPE CAST AI」だ。
本当に共感できるブランドやサービスとマッチング
「HYPE CAST AI」はファンプラットフォーム「PEEEPS」で得たゼロパーティーデータにAI検出を掛け合わせて生成した、「好き」が詰まったデータベースを活用したインフルエンサーアサインサービスだ。
登録するインフルエンサーに詳細なアンケートを実施。投稿にも表現しきれていないインフルエンサーのリアルな嗜好性をあぶり出し、本当に自身が好きであったり共感できたりするブランド、商品やサービスと、AIを活用したマッチングを実現することができる。
これによりインフルエンサー、ブランドからの依頼を「案件」として捉えるのではなく、自分が本当に好きなブランドを盛り上げる「アンバサダー」のような立ち位置で投稿ができるという。また、単発契約ではなく継続的な契約形態が前提となるため、インフルエンサーとしても「ブランドとともに成長していきたい」「自分のフォロワーにもブランドを好きになってほしい」という気持ちになることもできる、ブランドとインフルエンサーにとってWin-Winの関係が築けるサービスという側面もある。
「案件」ではなくリアルが伝わる投稿を
2024年7月にスタートした新しいサービスではあるが、すでにα版リリースから3カ月で登録クリエイター総フォロワー数は4500万人を突破している。Instagramを中心に、中規模(3万人)以上のフォロワー基盤を持つクリエイターが多いだけでなく、TikTokやXなど、複数のプラットフォームで活躍するクリエイターが存在しており、ビューティーやファッションを中心に、幅広いジャンルをカバーしていることも特徴だ。
同社の堀井夏南美氏は「本当に好きなブランドだからこそ、リアルな投稿ができる。いわゆる“案件”に見慣れてきたユーザーにとって、この“リアルさ”が刺さる」という。ただし、インフルエンサーに任せきりにすることもしない。「コミュニティ形成には、ブランドストーリーへの共感が欠かせない。だからこそ、その背景の共有には時間をかける」と塚本氏は話す。
「HYPE CAST AI」のサービスでは、好きが詰まったデータベースを活用し、本当にブランドのことが好きなインフルエンサーとマッチング。そしてアルゴリズムによる優遇だけではなくインフルエンサーの特徴を活かした“リアルな”クリエイティブを1SECがサポートする。
さらに投稿のインサイト回収をベースとした効果測定によりフィードバックを徹底。また単発で終わらず「継続性」と「資産性」へとつなげるため、ブランドなどのオフィシャルサイトへの掲載、ブランドのSNSでの投稿、広告配信などにも活用を広げることができる。
[CASE]アディダス
ABCマートで展開しているアディダスのスニーカー/サンダルを、日頃から自身のスタイリングを発信しているクリエイターとマッチング。Instagramのリール動画で、商品の説明や、商品を活用したスタイリングを発信しました。
お問い合わせ
株式会社1SEC
メール:info@1sec.world
Webサイト:https://www.hypecastai.jp/