1000万本超の販売計画 ビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」、サントリー

30~50代のビール・RTD併飲ユーザーがターゲット

サントリーは、サワーの味わいをビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」を10月15日から全国で数量限定発売する。香料・甘味料を使用せず、ビール醸造技術で作った発泡酒で、毎日家で飲む「日常酒」のポジション確立を目指す「金麦」ブランドを、RTD領域まで拡大する考えだ。数量限定販売で、販売計画は1000万本超(350ml換算)。ビールとRTDを併飲する30~50代をターゲットとしている。

サワーの味わいをビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」

酒に求められるニーズが多様化する中、食事に合わせる酒としてビール類とRTDを併飲する人は5年間で約1.5倍に増加しているという。そこで同社はビールの醸造技術を応用したサワー「金麦サワー」を開発した。

今年4月に北海道限定で発売したところ、初週(4月15日~)で「ビール類・RTD」(バラ缶)の売り上げNo.1を達成。ビール本部ブランド戦略部の磯見亮輔氏は「『麦のやさしいうまみと柑橘系の爽やかな香りの調和』という中味特長から、『すっきり飲みやすい』『食事に合う』といった点で好評だった」と話した。「金麦サワー」の流入元として狙っていたRTD・ビール両方の顧客を獲得できたという。

中味は、「金麦」こだわりの素材である「旨味麦芽」を使用するとともに、希少なレモンドロップホップのほか、シトラホップを使用することで、麦のやさしいうまみと柑橘系の爽やかな香りの調和を実現。香料や甘味料を使用せず、ビールの醸造技術でつくり込んだ自然な味わいを楽しめる。

パッケージは、氷を入れた「サワー」のデザインを背景に、「金麦」のロゴと酒場をモチーフにした「キンムギサワー」の文言を配し、「金麦のサワー」であることをわかりやすく表現した。

商品開発で特に苦労したことは「香料・甘味料を一切使わず、ビールの醸造技術で、狙いの爽やかで心地よい柑橘系の香りを実現する点」だという。磯見氏は「これまで積み重ねてきた醸造技術によって実現できた中味」だと強調した。

プロモーション戦略として、発売前後に「X」を活用したSNS施策を展開予定。購入者が参加できる「アンケート収集型キャンペーン」も実施。缶裏面の二次元コードを読み込んでアンケートに回答することで、抽選で1000人に「えらべるPay」(1000円分)をプレゼントする。

磯見氏は「北海道の限定販売で『すっきり飲みやすい』『食事に合う』などの反響が寄せられ、非常に手応えを感じている」と手ごたえを語った。「より多くの人にこのおいしさを知ってもらい、晩酌を彩る新たな選択肢となることを期待する」と話した。

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