「おやつ」以外の利用シーン拡大 「パイの実」リニューアル、ロッテ

「本格的なパイ菓子」に原点回帰

ロッテはチョコレートパイ「パイの実」をリニューアルし、9月17日に発売した。「パイ生地」のサクサクとした食感を強化している。同商品は「チョコ菓子」ではなく、「パイ菓子」としての需要が高いことが判明。これまでの「『おやつ』としての甘いお菓子」ではなく、「パイの実」がアクセントになる食シーンや食事メニューの提案を加速させることで、同商品が想起されるシーンを増やす狙いがある。

リニューアルした「パイの実」。想定小売価格は税込205円前後

「パイの実」は1979年に発売され、今年45周年を迎えた。主な購買層は40~50代女性と家族で、長年のファンも多い。今回のリニューアルによって、購買ボリューム層より下の世代である30代以下の女性やその子どもに商品価値を訴求したい考えだ。

ロングセラーブランドの「パイの実」だが、近年はチョコレート菓子としてのイメージが強くなっていた。一方、顧客から「『パイの実』の主役は『パイ』」という声が多く寄せられたため、「本格的なパイ菓子」という原点に立ち返ったリニューアルに至った。

昨今では、生活スタイルの変化で食事と間食が曖昧になってきており、おやつ時間だけではなく、食事と食事の合間や、食事シーン自体に「パイの実」が登場することも増えているという。サクサクとしたパイが、小腹を満たしたい時や、食事のアクセントとしても最適であることが要因と見ている。

同社担当者は「おやつ時間だけではなく、食事と食事の合間や、食事シーンでも楽しんでもらいたい」と話す。直近では、焼き鳥屋チェーンを運営する「すみれ」の「やきとり家すみれ」とコラボし、店舗で揚げた「パイの実」を使ったデザート「ロッテの揚げたてパイの実アイス」を販売。ロッテのWebサイトでは「パイの実」を含めた同社製品を使った料理レシピを公開している。

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