宣伝会議刊行の書籍『広告制作料金基準表 アド・メニュー』は、主に広告制作発注担当者や宣伝担当者を対象に、見積り依頼や発注の際に役立てていただく用途を想定して1974年から発行しています。
この『アド・メニュー』、広告制作の仕事を受注する側であるクリエイターにも役立てられているとのSNS投稿を見つけました。
こちらです。
コレはとても良い pic.twitter.com/X8ISkQJlYK
— カズン/映像アレコレ (@soeda00078) May 18, 2024
投稿主は、映像撮影・配信・編集に携わるカズンさん。声優・俳優のネット番組の制作の仕事を経て、現在はフリーランスとして映像制作全般に携わっています。X上で、日ごろのお仕事などについて発信している中で、本書を紹介いただきました。
仕事を受ける立場からのお勧めの点などについて、カズンさんに伺いました。
映像以外の仕事の価格感も参考に
Q.『広告制作料金基準表 アド・メニュー』を購入いただいた理由は。
A.一般的な映像撮影・配信の相場観・金額感は理解しておりましたが、改めて自身の仕事における価格設定の参考や、映像以外の仕事を発注する際の指針として購入させていただきました。
Q.本書のどんな点が役立ちましたか。
A.松竹梅形式で金額感が分かれているところや、他業界の基本的な価格感が参考になりました。
ネットの誰かの言う『相場』というモノが如何に視野が狭くて独りよがりでテキトーで言った本人に都合が良いか証明する素晴らしい書籍でした
つまらないネット文章に自己投資とか寝ぼけた事をする位なら一万円で誰でも出来る見識の広げ方をした方が良い pic.twitter.com/6NkUmNpnrH
— カズン/映像アレコレ (@soeda00078) May 18, 2024
自分のサービスの価値を理解するのに役立つ
Q.私(編集担当)は主に発注側の方、受注側も制作会社などが購入されると想定していました。フリーランスの方にとってどのような点がお役に立つと思いますか。
A.これからフリーランスになる方や初心者にとって、自分のサービスの価値を理解するのに役立つと思います。また、他の業界の価格感を把握することで、見積もりの作成がスムーズになるでしょう。
Q.制作物の受発注をめぐって課題と思われることは。お考えをお聞かせください。
A.受注側と発注側の間でのコミュニケーション不足が、齟齬を生むことがあります。映像制作においては、お互いの意図がズレたまま進行すると問題が生じることがあります。
プロジェクトの初期段階から詳細な打ち合わせや、定期的な進捗報告が必要です。特に納期や修正については、両者が理解を深めた上での確認が重要です。これにより、制作物の品質向上と円滑なプロジェクト進行が可能になると考えています。
カズンさん、ありがとうございました。ぜひ、広告制作に携わるフリーランスの皆さんも、円滑なプロジェクト進行に本書をお役立てください。