東京都とハローキティのコラボ施策 住宅の環境性能を発信する特設サイトオープン

2025年施行の「建築物環境報告書制度」に先駆けて展開

東京都は、サンリオの「ハローキティ」とタイアップし、2025年施行の新制度「建築物環境報告書制度」に先駆けて、住宅の環境性能について発信する特設サイト「知って役立つ!おウチの燃費と快適性」を公開している。同制度は住宅などへの断熱・省エネ性能の確保や、太陽光発電設備の義務付けなどを行うもので、サイトでは環境性能の高い住宅のメリットや機能性などについて紹介している。

東京都が開設した特設サイト「知って役立つ!おウチの燃費と快適性」

ハローキティは50周年のテーマとして「Friend the Future. 未来と友だちになろう。」と「これから50年先には、どんな未来がやってくるんだろう?」を掲げており、環境性能の高い住宅の標準化に向けた取り組みを推進する東京都の思惑と合致したことで、今回のコラボに至った。

特設サイトでは、「住宅の燃費」などについて分かりやすく解説している。燃費の良さが光熱費削減や快適な環境につながることを伝えている。今後、ハローキティを通じて、環境性能の高い家のメリットなどを体験できるWEBコンテンツの更新やイベント出展などの施策を予定している。

認知度の高いハローキティを起用することによって、幅広い層に訴求できるとみている。住宅の購入や転居を検討する層だけでなく、将来的に住宅を選ぶことになる都民や、現在の住宅の環境性能向上を考える人にも情報を発信したい考え。まずは、環境性能の高い住宅のメリットについての認知度、関心度を高めることを目指す。東京都環境公社 東京都地球温暖化防止活動推進センター 温暖化対策推進課長の矢野明子氏は「興味・関心の高まりが、環境性能の高い住宅を選ぶことにつながり、そうした行動が多くの方々に広がっていくことで脱炭素社会の実現につながることを期待している」と話した。

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