映画から学んだ“伝えること”を広報業務に活かす

広報担当者は日々どのように情報感度を高めているのでしょうか。月刊『広報会議』の連載企画「広報担当者のSNS個人アカウント活用術」に登場する、個人SNSを活用する広報の皆さんに、情報収集のポイントや参考になったコンテンツなどについて聞きました。

イメージ もりかわまよプロヒール

Q1. 広報として日々の情報収集で意識していることを教えてください

新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、屋外広告などのマスメディア、Webメディア、SNSなど、それぞれ異なるターゲット層に届けているメディアに触れながら偏りのない情報収集を心がけています。

Webメディアは媒体そのものを見るのも大事にしていますが、一度に大量に取得するときにはここ数年「Feedly」というRSSリーダーアプリを活用しており、マスメディア系の情報をまとめて見るには図書館も利用するのが自分に合っていると感じています。

また、その情報に触れる際意識しているのは「その情報は何次・何時の情報なのか」「自分はどう感じるか」「発信元はどういう狙いがあるか」「世の中はどう反応しているか」を考えることです。

日々たくさんの情報に触れる中でこれら全てを常に意識することは難しいですが、今触れている情報は一次情報なのか、いつ発信された情報なのか、自分を含め周りはこの情報をどのように捉えるのかという点を考えていくと、その連続性の中で世情の輪郭や時代の変化も感じることができるからです。

特にXには様々な情報に溢れているからこそ意識したいと思っています。そして、それらを仮説として広報活動にも活かしていきたいと考えています。

Q2. 広報として勉強になったコンテンツはありますか?

広報になりたての2、3年目頃に読んだ本田哲也さんの『最新 戦略PR』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)です。入門編と実践編があり、入門編も勉強になりましたが、特に実践編は実務理解を深めることに繋がったと思います。本田さんの著書は他のシリーズも非常に勉強になります。

また、自身のライティング力に悩んだ時に当時の上司に薦められて読んだバーバラ・ミントさんの『新版 考える技術・書く技術』(ダイヤモンド社)も思考や文章の構成を考えることの参考になりました。ただ、実際に少しずつ身についてきたと実感できたのはもう少し後だったので、ライティングは勉強と実際に書く作業の繰り返しの中で身につくものだと実感します。

映画では『マジェスティック』『デザート・フラワー』『英国王のスピーチ』です。いずれも“大衆に伝えること”あるいは“伝えることの価値”を説いたテーマだと捉えているのですが、そういった映画には多くの方に伝える広報という仕事において通ずるものを感じ、奮い立たされますし日々の仕事に向き合う勇気をもらえます。これは勉強というよりかは、単なる自分の好みなだけかも知れないです。

――連載企画「広報担当者のSNS個人アカウント活用術」は、月刊『広報会議』本誌にて掲載しています。

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