日本パッケージデザイン協会は9月18日、日本パッケージデザイン大賞2025の受賞作品を発表した。大賞には、宇宙のような過酷な環境下でも快適に使えるスキンケア製品として誕生したポーラのブランド「コスモロジー」から、2024年1月に発売されたクレンジングウォッシュ、ローションクリームの2品のパッケージが選出された。
「ポーラ コスモロジー」
応募者:ポーラ/cl. ポーラ
商品はいずれも、使い続けると容器付属の「しぼりツール」が上下に動き、目のように見えるパッケージの模様と合わさって、位置によって眉や口のように見える。笑ったり怒ったりと、まるで人の顔のようにさまざまな表情が生まれるのが特徴だ。宇宙などストレスがかかる環境下でも気持ちが軽くなる、人の心まで明るく豊かにするようなデザインを目指した。
「コスモロジー」は、ポーラとANAホールディングスが2020年9月に発足した共同プロジェクトから誕生。「宇宙での快適性を追求することが地球の未来にもつながる」という考えのもと、宇宙の環境に近い状況下で働く客室乗務員らの声などをもとに開発された。
また2品と内容は同じだが、パッケージと容量が異なるキット製品「コスモロジー スペースクルーキット」も2023年10月に販売されている。キットはJAXAにも採用され、今後、国際宇宙ステーションで搭載される予定だ。
今回の応募総数は1000点。一次審査において417点が選ばれ、そこからさらに35点の入賞作品が決定した。一次審査は一次審査員65人が、二次審査は、協会会員審査員11人と前回(2023年)の大賞受賞者1人、外部特別審査員5人がそれぞれ担当した。
大賞に次ぐ金賞作品8点は以下の通り(順不同)。その他、銀賞10点、銅賞12点、特別審査員賞5点が選出されている。
金賞
●食品
●アルコール飲料
●一般飲料
●菓子
●ボディ&ヘルスケア
●ホームケア&電化製品・雑貨
●輸送用ケース
●VI・BI
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本賞の贈賞式は2025年2月18日に開催予定。また入賞・入選作品は25年刊行予定の『年鑑日本のパッケージデザイン2025』に収録される。
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