「いいちこ」広告ポスター40周年、渋谷で企画展 2000点のデザインから厳選

1984 年から現在まで、駅貼りポスターの制作を続けている三和酒類(大分・宇佐)の麦焼酎「いいちこ」。10月8日から12日にかけて、歴代の広告デザインを展示する「iichiko Design Week 2024」が渋谷ストリームホールで開催される。

駅貼りポスターの掲出が今年で40周年を迎えることを記念して実施。ポスターやボトルデザインのほか、撮影秘話やロケ地マップなどの情報や、デジタルを活用した体験コンテンツ、限定カクテルなども提供し、「『いいちこ』のこれまでとこれから」を伝える。

「iichiko Design Week 2024」のキービジュアル。

「いいちこ」は1979年に発売。1984年から、心地よい風景の中に「いいちこ」を配置した印象的なグラフィックの駅貼りポスターを毎年13枚ずつ掲出している。制作は一貫してアートディレクターの河北秀也氏が手がけている。

ポスターのほか、「いいちこ」に関するすべての広告デザインは「iichiko design」と呼ばれており、現在まで駅貼りのポスターは計521枚、「iichiko design」の総数は2000点以上にも上る(2024年9月末時点)。

イベントは、会場を「iichikoに触れる」「iichikoを知る」「iichikoを体験する」という3つのエリアに分けて実施。

「触れる」は、会場の4階で実施。これまで公開した駅貼りポスターの中から厳選した40枚を展示する。合わせて掲載年月や紙質、カラーなどの基本情報、アートディレクターの河北秀也氏による撮影秘話や時代の背景、ニュースなどの詳細も紹介する。

「知る」は、6階で行われる。イラストや豆知識を交えて「いいちこ」を紹介する展示「All About iichiko(いいちこ大全)」や、関係する著名人40人のインタビュー紹介「iichiko and Me(わたしといいちこ)」などが設けられる。またデザインのディテールまで確認できる巨大なボトルグラフィックや、これまでのポスター撮影地を記したロケ地マップを表したクリエイティブの展示もある。

「体験する」は、5階で実施。「iichiko Special Bar(いいちこスペシャルBar)」を開店し、商品を使った限定カクテルを販売する。世界トップレベルのバー5店舗からゲストバーテンダーを招き、有料で日替わりの限定カクテルを提供するほか、ドリンクパスを購入すれば「いいちこ」13商品の飲み比べなども堪能できる。

このほか、酒蔵のシズル感をイメージした映像を投影する空間演出コンテンツや、デジタル体験コンテンツとして、コースターを置くと酒質チャートやおすすめの飲み方を教えてくれるセンサー付きの平面モニターテーブルなどもある。

センサー付きの平面モニターをテーブルにした「インタラクティブテーブル」の展示イメージ。

日替わりで各商品にフォーカスした限定イベントも行われ、9日の18時からは河北秀也氏が、旅雑誌『TRANSIT』編集長の林紗代香氏と対談する予定。ポスターの撮影秘話や、デザイン制作の裏側などさまざまなエピソードを紹介する。定員30人、要予約。

10月8日から12日まで。全日10時開始。8日は17時まで、9、10日は20時まで、11日は22時まで、12日は19時まで。入場は閉場の30分前まで。入場無料。

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