ブラマネとして「ピュアポテト」や「ドンタコス」を率いる、湖池屋のR30のホープ

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、湖池屋で活躍する中島桃子さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』11月号の転載記事です。
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中島桃子さん

湖池屋
マーケティング本部
マーケティング部 第2課 主任

2020年入社。人事部での採用担当経験を経て、2022年より現部署に配属。2023年には「ピュアポテト(旧:PURE POTATOじゃがいも心地)」のブランドフルリニューアルを担当。前年比2桁増を達成し、ブランドの間口拡大に成功。2024年、「ドンタコス」のブランドマネージャーとして30周年のリニューアルおよびPR施策を担当。

注目のマーケティングキーワード「消齢化」

従来は性別や年代で区分されていた生活者の嗜好や価値観の違いが、近年はどんどん薄れていると言われています。ライフスタイルも多様化し、年齢によるターゲティングが通用しない世の中になっているのではないでしょうか。とは言え、「リバイバル消費」という現象もあるように、どの年代でも共通してカッコよさや憧れを抱くものはきっとあるはず。消齢化の時代であっても、日本人が共通して持っている大きなところを的として狙いつつ、かつその中でどのように差別化していくかが重要なのかなと感じています。

留学中に触れた日本の商品で
“日本流ものづくり”に感銘

発売30周年を迎えた「ドンタコス」や、じゃがいも本来の濃い味わいで“ご褒美ポテトチップス”として人気を博している「ピュアポテト」などでおなじみの湖池屋。これらの商品のブランドマネージャーとして、ブランディングやコンセプト開発などを担当しているのが、入社5年目の中島桃子さんだ。

実データ グラフィック 「ピュアポテト」KV

中島さんがフルリニューアルを担当した「ピュアポテト」。

大学では国際関係学を専攻していた中島さん。マーケティングの仕事に興味を抱いたのは、ニュージーランドに留学していた時のことだった。現地のスーパーで偶然手に取った、日本の飲料メーカーのフレーバーティーがきっかけだ。

「海外の飲料売場では、水以外ではフルーツジュースや加糖の炭酸飲料など甘い飲み物ばかり並んでいるお店が多いです。その中で目を引いたこの商品は、日本のメーカーがお茶を使った健康志向の商品として開発されたものだと知りました。日本ならではのものづくりが、海外の人たちにも新しい選択肢として受け入れられ、喜びや幸せを届けていることに感銘を受けました」(中島さん)。

帰国後に始めた就職活動では、海外展開をしているメーカーで、かつマーケティング業務を志望。

「お菓子は嗜好品で必需品ではありませんが、だからこそ人にちょっとした幸せや喜びを届けられる。また、湖池屋であればそれがユニークに取り組めるのではないかと思い入社しました」(中島さん)。

 

…この続きは10月1日発売の月刊『宣伝会議』11月号で読むことができます。

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