アダストリア、ECモール事業子会社化 「and ST」として流通総額1000億目指す

アパレル事業等を展開するアダストリアは10月23日、同社が展開する自社ECモール「.ST(ドットエスティ)」の名称を「and ST(アンドエスティ)」に変更。また、同日に行われた取締役会において、同社の100%子会社である株式会社アンドエスティを設立することを決定した。2024年12月1日付で「and ST」事業を移管し、新会社アンドエスティに承継する。

「and ST」(旧「.ST」)は2024年にサービス開始から10周年を迎え、流通総額約360億円、会員数約1800万人にまで成長。2030年までに流通総額1000億円を目指すとしている。

イメージ バナー「and ST(アンドエスティ)」

新会社アンドエスティが担うのは、ECモールおよびメディア事業、プロデュース事業、ソリューション事業の大きく3つ。モール&メディア事業では、物販のECサイトを超えて「ファッショントータルプラットフォーム」として位置づけ、さらなる商品カテゴリーの拡大のために新規パートナー企業の出店拡大を図る。パートナー企業として見込むのは、アダストリアがこれまで展開してこなかったコスメ、下着、食といったカテゴリー。

また、モール&メディア事業ではOMO型店舗「and STストア」の出店も拡大。2025年には旗艦店の出店も予定している。現時点では「.STストア」として22店舗を展開しているが、「and STストア」でも引き続き一等地への出店を継続。圧倒的に集客を見込める場所で新たな客層獲得と、デジタル上の「and ST」との相互連携を図るという。

その他、国内のアパレル業界では初めて「and STポイント」「dポイント」「楽天ポイント」のトリプルポイント付与も開始。これまでは「dポイント」との連携のみだったが、これまでの決済を分析したところ楽天カードによる決済が多数、かつ若年層の利用が多いことが判明。「and ST」の顧客層との親和性も高いことから「楽天ポイント」との連携も開始するとした。なお、現在「dポイント」では約270万のIDと連携している。

アダストリア執行役員 マーケティング本部長で、アンドエスティ取締役CMOの田中順一氏は、「アダストリアの強みは店舗やスタッフといったリアルの接点があること。And STストアは、デジタルとリアルが融合した究極のOMOを体現する店舗として展開していく。また、モールでは他社製品も扱うことから、今後は店舗のスペースを活用してパートナー製品を扱うようなPOPUPも検討していく。商品のカテゴリーと共にOMOを加速させ、単なるECモールから“エンターテインメントコミュニティ”として拡張していく」と話した。

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