マーケティング・販促施策として、当たり前の選択肢になってきたインフルエンサー起用。しかし人選においては、芸能人・タレントも選択肢に挙がってくるはずだ。Z世代向けの施策における双方の影響力について、僕と私とCEO今瀧健登氏がデータをもとに分析する。
※本記事は月刊『販促会議」2024年11月号の抜粋記事です。
インフルエンサーマーケティングが当たり前となった今、マーケティングやSNS運用に関わる方なら、一度はインフルエンサーの起用を考えたことがあるのではないでしょうか。最近では、商品PRだけでなく自治体の取り組みや国をあげたプロジェクトでもインフルエンサーを巻き込んだ取り組みが見られています。
一方で、テレビCMや雑誌、ネット広告ではタレントが商品を紹介することが主流。「〇〇も大絶賛したスイーツ」などの広告は、意識せずとも街中で見られますよね。結局、タレントとインフルエンサーではどちらの影響力が強いのでしょうか。消費者からの関心を集めるにはどちらの起用が効果的なのか、消費者はどのような人であれば信用するのかを考えてみました。
タレントとインフルエンサー 影響力に大きな差はない
僕と私とでは、2024年6月に「タレント VS インフルエンサー調査」と称し、全国のZ世代とミレニアル世代各360人を対象とした意識調査を実施しました。
そこでわかったのは、Z世代・ミレニアル世代問わず、タレントとインフルエンサーの影響力にほとんど差はないということ。特に興味深いのは、Z世代がタレントとインフルエンサーのどちらからも影響を受けているという点です。
Z世代はTikTokやInstagramなどのSNSをよく見ていることもあり、テレビに出ているタレントよりもインフルエンサーに影響を受けやすいように思えますが、一概にそうとはいえない結果になりました。
ちなみに、商品別にタレントとインフルエンサーの影響力を聞いてみると、多くのジャンルでインフルエンサーが優勢だったものの、商品によってはタレントのほうが高い影響力を持つものもあり、圧倒的な大差をつけたものはありませんでした。以上の結果から、インフルエンサーとタレントに優劣を付けるのは難しいといえそうです。
医薬品、会員制サービスを除く11ジャンルにおいて、タレントよりもインフルエンサーの影響を受けるとの回答が多かったが、その割合はほとんど半々という結果に。
商品の購入に影響するナノインフルエンサー
一方で、気になる結果も出てきました。購入に至った商品を紹介していたインフルエンサーの「フォロワー数」を聞いたところ、一番多かったのは「ナノインフルエンサー」と呼ばれるフォロワー数「1万人未満」の人たちとの回答でした……
月刊『販促会議」2024年11月号では、本記事の続きをお読みいただけます!そのほか「思わず買いたくなった」を生む心理テクニックと第16回「販促コンペ」の最終結果も掲載。「人が集まる、商品が売れる」アイデアと事例を多数紹介しています。
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