モトローラ、目黒蓮を起用し日本で初の大規模広告展開 アバター生成は11万回

モトローラ・モビリティ・ジャパンは9月から、新型折りたたみスマートフォン「motorola razr 50」シリーズの広告を展開。目黒蓮とアバター「ミニREN」を登場させたクールなビジュアルのCM と、AI のコンテンツでブランドを訴求した。

テレビCM「ひらかれる世界」篇(30 秒)。

理屈抜きに覚えてもらえる広告に

9 月18 日に放映が始まったモトローラ・モビリティ・ジャパンのテレビCM「ひらかれる世界」篇は、SF 映画のような近未来風の世界が舞台。目黒さんが「motorola razr 50」を折りたたむと、スマートフォンの外側の液晶ディスプレイから目黒さんのアバター「ミニREN」が登場し、「じゃ、行っちゃいますか」と突然目黒さんを上空へと連れていく。

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

目まぐるしく変わる景色の中、スマホをハンディカムのようにして撮影し、感動した様子の目黒さん。最後には「そろそろ、“フツー”に飽きてきた?」とメッセージが流れる。

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

写真 CM カット 「ひらかれる世界」篇

一連のプロモーションの主役となるのは、9 月27 日に発売した新型折りたたみスマホ「motorola razr 50」シリーズ。スマホの外側に大型ディスプレイを搭載していて、折りたたんだ状態でも画面を操作できる。

AIによる高性能カメラも搭載した。市場全体でスマホ端末の高機能化が進む中、今回の広告のメッセージは機能訴求ではなく、情緒的価値を生み出すことを重視した。

「スマホのCM が数多くある中、機能の話だけでは似たような内容になってしまい、なかなか覚えてもらえません。後発ということもあり、皆が“こっちが正解だ”と乗ってきたくなるメジャー感と、モトローラに合ったスタイリッシュさ、そして他社との圧倒的な差別化を意識して企画していきました」(電通 クリエイティブディレクター 井本善之さん)。

モトローラといえば、グローバルで知られる米国の携帯電話メーカー。米国市場では3 位に位置し、数々の製品を展開してきた。日本市場でも以前からコンスタントにスマホの新機種を投入してきたが、大々的なプロモーションは初となる。メインターゲットはZ 世代だ。

井本さんは「若い層に人気の目黒さんを起用し、メジャー感を出しました。モトローラといえば先進性のあるテクノロジーに定評があり、少し尖ったブランド。その雰囲気をアバターやサイバーパンクのビジュアルでかっこよく見せ、他のブランドと差別化しています」と話す。

アバターは奇妙なかっこよさに

テレビCM には目黒さんをイメージしたアバター「ミニREN」が登場する。電通のプランナー 礒部建多さんによると、アバターの存在によってスマホをユーザーの相棒として認識してもらう狙いがあった。

写真 商品・製品 ミニREN

ミニRENのビジュアル。

「アバターは子どもっぽく見えないよう、米国のCG アニメに出てくるキャラクターのような顔つきに。少し気だるい雰囲気や、謎めいた表情も加えています。画面から出てくる登場シーンも奇妙な感じに仕上げました。3DCG のスキルに長けた志賀匠監督に表現していただいています」。

写真 商品・製品 ミニREN

ミニRENのポーズや動きなど、細部にもこだわった。

アバターの音声は声優と目黒さん、AIで生成した子どもの声をミックスした。CM と同時に、特設サイトではAI を使ってアバターを生成できるWeb コンテンツ「AIBOU MAKER」も公開した。ユーザーが顔写真をアップロードすると、CM と同じトーンで自身のアバターが生成されるものだ。

実データ グラフィック 特設サイトで生成できるアバターの例。

実データ グラフィック 特設サイトで生成できるアバターの例。

実データ グラフィック 特設サイトで生成できるアバターの例。

特設サイトで生成できるアバターの例。

X でハッシュタグを付けてこのアバターを投稿すると、抽選で目黒さんと自身のアバターがCM で共演できるというキャンペーンも実施。その結果、公開から4 週間ほどで11 万回以上アバターが生成されるなどの反響があった。応募者のアバターと共演したCM は今後放映される予定だ。

スタッフリスト

CM

企画制作 電通+Think & Craft
CD+AD 井本善之
企画+C 礒部建多、長田直
クリエイティブテクノロジスト 諸星智也
もっと見る

コミュニケーションプランナー 増田直之
ソーシャルプランナー 山崎海
CPr 栗川愛子
Pr 藤岡将史、大森遼太郎
PM 中村広美、藤元春樹
演出 志賀匠、金子直樹(助手)
撮影 越後祐太、松本星大(助手)
特機 坂本孝宏、川澄朋章(ワイヤーアクション)
操演 柳瀬翔太
照明 上野甲子朗、土屋昌己(助手)
美術 井上健吾、会田和寿(助手)
合成幕 古川隆柾
D(キャラクター) しまぐちニケ
編集 弓削田麗雅(オフライン)、前光則(オンライン)
コンポジター 川元健太郎、高橋昴希、島崎淳、則近萌子
DIT 橋本昌樹
CG 西沢竜太(スーパーバイザー)
CGアーティスト 坂本和之、恵美孝彦、新井千夏、高橋拓也、トゥエリ・G、泉川健二
VFX 塚本時彦(Pr)、藤木稜也(PM)
マッチムーブ 加藤泰裕
キャラクターモデリング 櫻庭空良、大谷俊樹
アニメーション 池嶋章悟、宮島大樹、染野晟希、藤波和也(Pr)、熊谷英夫(Pr)
背景モデリングスーパーバイザー 鈴木卓矢
モデリングアーティスト 田島眞悟、小山内澪
TD 村田洋敏
AIボイスエンジニア 石田一帆
カラリスト 西田賢幸
音楽 丸橋光太郎
SE 高橋直樹
MIX 石坂亮
ST 横田勝広
HM 宮川朋子
CAS 藤原香弥、小河信之介
PRプランナー 坂下義明、辰野アンナ
AE 藤原寿人、平野裕司、清水屋陶吉、村田佳織、福嶌咲美
出演 目黒蓮

GR

D 坂本亘、株竹成那、高橋由衣
Pr 丹治遥
PM 藤本早里、日尾野穂乃香(助手)
撮影 高梨遼平
撮影(助手) 溝口裕也、神谷拓範、佐粧直人、蛸井宏成
CG 飯尾明良、泉川健二
レタッチ 新井レン

Webサイト

D 北出英里佳、灰塚彩音
Pr 市来優太、小林大輔
TD 村田洋敏
Webディレクター 池上智彦、森本晃充
プロンプトエンジニア 朝倉淳
テクニカルサポート 石井飛鳥、白井雅也
FE 森下陸、猿田清光、山下志保、Nicolas Bernard
BE 野津真理、荒張正一郎

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