日本発のニュースアプリとして2012年に誕生した「SmartNews」。ニュースアプリのなかでは群を抜いて多い3000を超える媒体と提携し、国内トップクラスのユーザー数を誇る。2024年4月には、NTTドコモが運営するニュースアプリ「マイマガジン」を「SmartNews for docomo」へとアップデートしたことで、SmartNews全体のMAU(月間アクティブユーザー数)はさらなる拡大を続けている。
デジタルマーケティングにおいて顧客獲得にかかるコストが年々上昇する中、SmartNewsは獲得効率の良さや利用者層の質の高さから、広告媒体としても高い注目を集めている。
情報摂取意識も広告受容度も高いユーザー層
競合ニュースアプリと比較して、SmartNews Adsが選ばれる理由はどこにあるのか。スマートニュース 広告戦略企画部の佐藤長太郎氏は「質の高いユーザー」の存在であると話す。
SmartNewsユーザーの約6割が、企業や家庭で大きな責任を任される20~50代の働く世代だ。また、約半数のユーザーが日本の平均年収を超えており、年収1000万円以上の高所得ユーザーが10%近くを占める。
「社会や経済、文化など、幅広い分野に興味関心を持つ、情報リテラシーの高い層が多いことが特徴です。新しい情報を求める情報摂取意欲が他媒体と比べても高いことから、広告受容度も高く、広告に対しても単なる宣伝ではなく新たな発見や学びにつながる情報として捉えている傾向があります」(佐藤氏)
スマートニュース 広告戦略企画部 パフォーマンス領域企画 JP Sales Strategy & Ops Product Specialist 佐藤長太郎氏
ユーザーにとってストレスの少ない広告体験を提供することに注力している。広告審査チームには薬機法や景表法に精通したメンバーが配置されている。ブランドセーフティーの観点からも、専任エンジニアチームによる審査体制の強化や、主要業界団体との連携を通して、広告主企業が安心して広告掲載できる環境整備に取り組んでいる。
そんなSmartNews Adsは、健康食品や通販コスメ、金融、不動産など幅広い業界・商材で効果を発揮している。
「継続利用に強く重点を置かれていたり、リード(見込み客)獲得から本購入(契約)へのステップアップを重視されるお客様にとって、SmartNews Adsはとても効果的です。ニュースアプリという特性上、ユーザーは広告に対してもしっかりと文章や画像を読み込んだ上で、購入意思決定を行います。そのため、『SmartNews経由で購入されたユーザーは商材の理解が高い』という声もいただいています」
他媒体とSmartNews経由で購入したユーザーを比較した際、ある健康食品メーカーでは、2カ月目時点までの1顧客あたりの累計獲得単価が平均で約2000円も高かったという。別の健康食品メーカーでは、1コンバージョンあたりの2年間の累計売上を比較すると、最大で5000円近くも差が開いていたという報告もある。
「アプリならば『インストール後に課金してくれるか』、ECサイトであれば『初回購入後、何回リピート購入してくれるか』が、広告主企業様にとっては本質的な指標です。その意味では、SmartNewsで獲得したユーザーはLTV(顧客生涯価値)が高く、広告主のビジネスに大きく貢献できていると自信を持ってお伝えできます」
効率的なパフォーマンス改善で潜在顧客をつかむ
SmartNewsが提供している運用型広告「Standard Ads/Standard Video Ads」は、配信と学習を繰り返しながら、設定予算内で獲得件数が最大化されるような配信を行うCPC/CPM課金型の広告メニューだ。少額から出稿が可能で、幅広いユーザーへの「リーチ」、サイト誘導を最大化する「クリック」、購買や登録などの「コンバージョン」など、目的に応じた配信設定ができる。
運用型広告の表示場所は、トップ面をはじめとした各チャンネル上のニュースフィード上に掲載される「フィード面(Channel View)」と、フィード面から遷移した先の記事の中部、下部に掲載される「記事面(Smart View)」の2カ所ある。表示形式は、静止画、動画、そして複数の画像をスライドショー形式で表示し、商品の特徴や世界観を効果的に伝えられるカルーセルの3パターンから選択できる。
2024年4月24日にフルリリースされた 新しい広告管理画面「SmartNews Ads広告マネージャー バージョン2」では、運用型広告も大幅にアップデート。新たに「SMARTターゲティング」機能が実装された。
SMARTターゲティングの最大の特徴は、広告主が設定したターゲティングをベースに、機械学習によって配信対象を毎日自動的に拡張していく点だ。例えば、当初は「30代女性」をターゲティングしていたとしても、SMARTターゲティングによって、40代女性や30代男性など、類似した属性のユーザーにも広告配信が拡大される可能性がある。過去の実績データなどをもとに、コンバージョンにつながりやすいユーザーを自動的に見つけ出し、配信対象に含めていく。
高い広告効果を継続させる「SMARTターゲティング」の仕組み
この自動拡張機能により、広告主はこれまでリーチできていなかった潜在顧客にもアプローチできるようになる。また、ターゲティング設定や調整の手間が省けるため、運用工数を大幅に削減できる点も大きなメリットだ。商品の特性上、年齢・性別・地域・OSなどの対象ターゲティングを限定したい場合は、拡張しないユーザー属性を指定することもできる。
「SMARTターゲティングは、CPAの改善・配信初動のCPA安定化や、好調なオーディエンスの類似拡張に効果を発揮することから、導入率は約46%と多くの企業様にご利用いただいています。配信が継続されフリークエンシーが高くなりリーチが枯渇してしまうということも仕様上起きにくいため、広告代理店にとっては、手間をかけずに理想的な形でコスト削減と効果改善を実現できます」(佐藤氏)
機能性食品の事例では常に40%程度のCPAで獲得するなど高い効率を維持
機械学習時代も「顧客理解」と「深いインサイト」が重要
機械学習の進化により、広告運用の一部が自動化されつつある。かつては、個人の経験や勘に基づいた細かな調整がパフォーマンスを左右する側面が強かったが、近年は工数負担を抑えつつ、属人的な要素に左右されない安定したパフォーマンスを実現する手法へとニーズが変化。マーケターは、顧客理解や市場分析といった、より本質的なマーケティング活動に注力することが求められる時代になってきたといえる。
「SmartNewsは、国内で最も多くのメディアに対する、多様なユーザーの反応をデータとして蓄積できている自負があります。 また、ユーザーのより潜在的な興味関心分析が可能です。ニュースアプリの特性上、「コンテンツ摂取に積極的なユーザー」が「自分だけの興味関心に沿ったコンテンツ摂取をする」ためです。
『普段どんなコンテンツに反応しているユーザーが商品を購入したのか』などとファネル別に分析できる点は、SmartNews Adsの大きな強みです。SmartNewsユーザーは真剣に興味のあるものを探し求めていることから、深いインサイトを収集できるポテンシャルを秘めています。広告主、代理店双方にそのような深いインサイトまでご提供することで、マーケティング活動を支援し、より良い広告配信をサポートしていきたいと考えています」(佐藤氏)