楽天グループは11月13日に2024年度の第3四半期決算を発表した。売上収益は「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」全セグメントにおいて前年同期比で増収となり、第3四半期としては過去最高の5,667億円(前年同期比から9.3%増加)を計上した。Non-GAAP営業利益は5年ぶりに黒字化を達成し、IFRS営業利益、EBITDAでも黒字を達成した。
また広告事業を見ると、当第3四半期の売上収益は532億円。前年同期と比べると4.3%増加している。
2024年度第3四半期決算説明会(連結)プレゼンテーション資料 23ページより
このうち、広告事業が所属している「インターネットサービス事業」の売上収益は3146億円であり、前年同期に比べると4.4%増加した。Non-GAAP営業利益は212億円(前年同期比54.2%増)で、増収増益を見せている。
決算スライド補足資料 P28より。
同セグメントのうち、国内ECの当第3四半期の流通総額は、1.3兆円(前年同期比6.9%減)とマイナス成長を見せたが、これは2023年度のふるさと納税の駆け込み需要の反動やSPU改変の影響などの一過性要因によるものであるため、これらの影響を除くとプラス成長を維持しているとしている。
決算スライド補足資料 P30より。
国内EC以外のインターネットサービス収益では、インターナショナル部門の収益が604億円と(前年同期比14.3%増)と2桁増収。経営効率の最大化やコスト削減、収益力強化によって大幅な売上改善が見られた。
なかでも「Rakuten TV」のユーザーは44.1%、「Rakuten viki」の総登録者数が21.2%増加し、楽天サービスのグローバル顧客基盤は着実な拡大を見せた。また、「楽天トラベル」も感染対策の一部緩和を受けて成長した。
決算スライド補足資料 P39より。
決算スライド補足資料 P42より。