リユース品でランウェイに メルカリの「新作ゼロのファッションショー」

「グリーンフライデー」を通じてサステナブルファッションの普及を目指す

メルカリは、服のリユース・リペア・アップサイクルを活用したサステナブルファッションの楽しみ方を提案するイベント「メルカリ グリーンフライデープロジェクト2024〜新作ゼロのファッションフェス〜」を開催した。期間は11月22~24日で、場所は東急プラザ原宿「ハラカド」4階「ハラッパ」。「ブラックフライデー」に対抗し、サステナブルな消費を啓発する欧米発のムーブメント「グリーンフライデー」に合わせた取り組みで、不要になった衣類を使ったファッションショーや物々交換、アップサイクル体験などを展開する。

写真 人物 集合

「メルカリ グリーンフライデープロジェクト2024〜新作ゼロのファッションフェス〜」

ファッション分野では衣類の破棄が世界的に課題になっており、EUにおいては7月に売れ残った衣類などの破棄を規制する「エコデザイン規則」が施行された。日本国内でも1年間の衣類破棄は約48.5万トンで、うち約45.8万トンが家庭からの破棄だという。

こうした課題に対してメルカリは、資源を有効に活用するための施策をスタート。自治体と連携した不用品回収や実証実験などに取り組んできた。これらの取引を通じて約5.2万トンの衣類廃棄を削減。同社のフリマアプリ「メルカリ」を通じて着なくなった衣類を引き継ぐことによって、使用年数を平均3.2年延ばすことができることも判明した。

一方、各家庭で循環していない「持ち物資産」がいまだ多く存在しており、衣類においては「まだ使えるが着こなし方が分からない」「大切な衣類でも古くなったため仕方なく捨てる」「捨てる方が簡単なのでリペアしない」という人が多いという。これらの課題は1社のみでは解決できず、1次流通からアップサイクル事業者などが連携して取り組む必要があるとし、2020年からスタートした施策が「グリーンフライデープロジェクト」だ。

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