社員が没入! 心を揺さぶる「表彰式」成功のヒミツ

インターナルブランディングのコンサルティングをしているタノシナルは、コクヨが開催した社内表彰イベントをサポート。視聴する社員の興味を引きつけ、受賞者の負担軽減にも配慮したハイブリッド形式の表彰式の裏側を紹介する。

社員を称え、全社にナレッジを共有する機会となる社内表彰式。だが、賞が授与されるシーンが続き、一方的なスピーチ、プレゼンを聞くだけでは、社内の関心は下がってしまう。社員の心を揺さぶる表彰イベントに進化させるには、何がポイントとなるのか。タノシナルは「没入できる社内表彰式」をテーマに、成功事例を解説するウェビナーを開催。コクヨ H&C本部 コーポレートコミュニケーション室の清水千穂氏、河上美可氏、タノシナル代表の福島ツトム氏が登壇し、コクヨが開催した「THE AWARDS 2024」について解説した。

イメージ タノシナルが開催したウェビナー「社員没入! 心を揺さぶる表彰式“グレートジョブストーリー” コクヨの挑戦と成功のヒミツ!」の様子。

タノシナルが開催したウェビナー「社員没入! 心を揺さぶる表彰式“グレートジョブストーリー” コクヨの挑戦と成功のヒミツ!」の様子。

「表彰式」の固定観念から離れよう

「THE AWARDS 2024」は、リアルとオンライン配信のハイブリッド型で開催。受賞者43組はリアル参加し全国の社員はオンラインで視聴した。清水氏は「受賞者に喜んでもらいつつ、全社員が退屈せずに視聴できるようにするには、どうしたらいいのかを考えていた」と話す。

タノシナルの福島氏は、表彰イベントで直面しがちな課題として、以下を挙げた。①表彰式自体に興味を持ってもらえない ②イベントの途中で飽きられてしまう ③受賞内容がうまく伝わらない ④受賞者はプレゼン準備の負担がかかる、の4点だ。「THE AWARDS 2024」では課題をどのように解決したのか。

福島氏は「①と②の課題の根本原因は表彰式への固定観念にある。一気に解決する方法は『打ち出し方を変える』こと」と指摘する。「表彰式」は、受賞者を称えるイメージが強いが、それだと受賞者以外の興味が薄れがちだ。そこでコクヨの場合は、社員による「グレートジョブストーリー」を共有する場としてイベントを打ち出した。受賞者はストーリーの主人公。ストーリーテラーを起用して会場に語りかけ、受賞者の言葉を引き出しながら、視聴する社員を物語の世界へと導いた。あえて一般的な「表彰式」とは異なるオープニング映像を用意し「新たな何かが始まる」という期待感を高める工夫も施した。イベント実施後のアンケートでは「テレビ番組を見ているようだった」「受賞者の熱量が伝わってきた」という感想が寄せられ、司会を務めた河上氏も「あっという間の1時間だった」と話した。

受賞者プレゼンの新たな形

③の受賞内容の伝わりにくさについては、「グラフ」を活用することで解消している。「受賞者が携わった事業のプロセスを追うだけでなく、感情の起伏をグラフで可視化することで見てもらいやすくなる」と福島氏。清水氏も「社員がすべての事業を理解してプレゼンを聞くことは難しいが、感情に着目することでプレゼンが楽しく理解でき共感しやすくなった」と評価した。

④のプレゼン準備については、受賞者へのヒアリングをもとに、タノシナルがプレゼンの構成や投影するグラフを作成。それを受賞者と確認しながらリハーサルするという流れで、受賞者に負担をかけずに表彰式にのぞむことができたという。「ヒアリングでは視聴する社員の関心を呼びそうなポイントを果敢に引き出してもらい、登壇者の負担を最低限にできた」と清水氏。受賞者がリラックスして話ができるように、別室から会場に中継でつなぎプレゼン。その後、本人が会場に登場する演出も取り入れた。「ストーリーを伝えるためのイベント構成になっていて、社内へメッセージを受け取ってもらえた実感があった」と河上氏は言う。タノシナルでは、コクヨの事例のように、インターナルブランディングにおける目的や課題に応じた支援を幅広く行っている。

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