現在の受験生像を徹底調査して作成
大塚製薬は、「カロリーメイト」の受験生応援CMの第11弾「それぞれの音色」篇を11月13日から放映している。今回のCMでは初めて、複数の受験方式で受験に挑む学生にスポットライトを当てている。テーマは「それぞれの音色」で、親友の高校生3人がそれぞれ異なる受験形式で同じ「合格」を目指す物語を描いた。
受験生応援CMの第11弾「それぞれの音色」篇
受験生応援CMは2012年に始まり、毎年11月になると「今年はどんな内容だろう」とSNSで話題になるという。受験生だけでなく、過去に受験を経験した大人からも共感を得ており、受験勉強でカロリーメイトを愛用していた人が、社会人や親になった後も継続して利用するきっかけとなっている。
10年以上続いているCMシリーズだが、その間に大学進学率の上昇や受験方式の多様化など、受験環境は大きく変化。昔ながらの受験生像を描くと、ブランドも時代遅れに見え、「自分のための製品ではない」と思われるリスクもあるため、「今の受験生はどんな実態なのか」を徹底的に調査し、その年ならではの等身大の受験生を描くことに注力しているという。
広告表現や製品の見せ方も、現代の受験生像を反映させることを重視。新しいターゲットへの共感を生むほか、ブランドの鮮度を保つことにつながっている。
大塚製薬「それぞれの音色」篇(120秒)
今回のCMでは、吹奏楽部でそれぞれが異なる楽器を担当していた3人を清島千楓、中田乃愛、濵尾咲綺が演じる。受験のために吹奏楽部を一度離れ、異なる受験形態に挑む姿を3人が奏でる音色の違いで表現した。それぞれの目標に対する悩みや葛藤を抱きつつ、互いを思い合いながら努力する3人を支える存在として、カロリーメイトを描写している。CM楽曲には、令和の卒業ソングとして「TikTok」で話題となったSGの「僕らまた」を吹奏楽アレンジで採用した。
ニュートラシューティカルズ事業部宣伝部の梶綾子氏はCMについて「『目標に向かって頑張る人を応援する』カロリーメイトブランドを象徴するシリーズとなった」と手ごたえを強調。「どんな時代も、自分の夢に向かい、目の前のことに『没頭』し努力を続ける受験生に寄り添う存在でありたい」と話した。