2024年度、最も優れたプランナー「JPM THE PLANNER」に関谷“アネーロ”拓巳氏

日本プロモーショナル・マーケティング協会(JPM)は11月27日、「第53回 日本プロモーショナル・マーケティングショー 2024」に、2024年度最も優れたプロモーション企画とプランナーを発表した。

プロモーション企画グランプリはマクドナルド「スマイルあげない」

プロモーション企画を表彰する「JPM プロモーショナル・マーケティングアワード」でグランプリを受賞したのは、日本マクドナルドの「スマイルあげない」(企画:TBWA HAKUHODO)。

店舗を支えるマッククルーの人材確保が急務である中、従来のマクドナルドを象徴する「スマイル0円」は、Z世代から「笑顔の強制」と捉えられていることも増えたという。本企画はこれまでのブランド資産を土台に新たな資産としてアップデートし、Z世代の価値観に巧みに訴求したことが評価された。

審査委員長の守口剛氏はグランプリについて、「マクドナルドの “スマイル0円”は、多くの人が知っているまさにレガシーともいえるフレーズ。そのレガシーを、正しくアップデートするために必要なもの何か。スマイル0円って、本当に、働く若い子にとって響く言葉なのか、足枷になっていないか。みんなが知っている言葉だからこそ、そのフレーズを肯定し続けて良いのか、プロモーションを企画検討する上でも、非常にジレンマを感じる部分だと思う。この作品は、スマイル0円という前提をある意味否定しつつも、無理をせず多様性をもって働ける環境を前向きに表現していると思う。ともすれば価値観の押し付けになってしまいがちな表現を時代に合わせてアップデートすることに上手く成功した好例。 このグランプリ以外からも企業・ブランド・商品を時代に合わせて上手にアップデートした事例もあり、『ジレンマからの脱出』 を今年のトレンドワードに選出した」と話した。

イメージ 日本マクドナルド「スマイルあげない」。

日本マクドナルド「スマイルあげない」。

JPM THE PLANNER 2024は関谷“アネーロ”拓巳 氏に

前述の3賞にあわせて、生活者を購買行動に向けて実際に動かすための企画力とその実施力において突出した成果を生み出した個人を顕彰する「JPM THE PLANNER 2024」も発表した。

受賞したのは、TBWA HAKUHODOの関谷“アネーロ”拓巳氏。JPM協会のプロモーションアワードでの受賞実績も多く、ソーシャルを起点に全てを企画し、話題化と売上増にコミットする仕事ぶりが審査員から高い評価を得た。今年のプロモーショナル・マーケティングアワードのセールス&コマース企画部門で銀賞を獲得した日本マクドナルドの「三角チョコパイの季節」の企画にも携わっている。

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写真 人物 JPM THE PLANNER 2024を受賞した関谷“アネーロ”拓巳氏。

JPM THE PLANNER 2024を受賞した関谷“アネーロ”拓巳氏。


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