フルファネル対応強化が狙い
博報堂DYホールディングスは12月13日、事業子会社の博報堂と博報堂DYメディアパートナーズを2025年4月1日付で統合すると発表した。博報堂DYメディアパートナーズの事業を、吸収分割の形で博報堂に承継させる。11月に統合に向けて検討していると発表していた。統合後の経営体制や組織については追って発表するとしている。
博報堂DYホールディングスは6月に発表した中期経営計画で、データやテクノロジーを活用したフルファネル対応による「マーケティングビジネスの構造改革」を掲げており、今回の統合の目的をメディアからデータなどのシームレスな提供機能を強化するためとしている。中計では「従来の“広告会社グループ”の枠を超え、 “クリエイティビティ・プラットフォーム”へと進化していく」ことを目標にしている。
博報堂DYメディアパートナーズは、博報堂が大広、読売広告社と経営統合した2003年に、3社のメディアバイイング機能を集約して設立された。日本初の総合メディア事業会社を掲げ、「メディア定点調査」の発表などメディアに特化した研究発表などにも力を入れてきた。こうした機能も博報堂に引き継がれる。