「パーソナル大容量」ニーズに応え、利用シーン拡大
「サントリー天然水」1リットルペットボトルが好調に推移している。5月28日に容器形状を刷新してリニューアル発売したところ、6~10月の販売数量は前年比150%となった。近年、1リットルサイズのペットボトルを持ち運び、個人で使用するニーズが高まっている。同社は「パーソナル大容量」という発想のもと、片手で持って直接飲用しやすい形状に変更。様々な利用シーンで「ちょうどいい」と評価されている。
5月28日にリニューアル発売した新容器の「サントリー天然水」
気候の亜熱帯化や健康志向の高まりとともに水分補給ニーズが増加し、飲料市場の中でも無糖茶やミネラルウォーター、スポーツドリンクなどを含む1リットルサイズ市場は3年で1.7倍に成長した。特にミネラルウォーターは、健康的なイメージや常温になっても味の変化を感じにくい点が評価されており、備蓄需要も受けて3年で2.2倍に成長している。
「サントリー天然水」の1リットルペットボトルは、家庭向けの中容量サイズとしてラインアップされていたが、パーソナルサイズの550ミリリットルペットボトルに似た購買状況が確認された。この飲用実態を受けて5月に容器を刷新。リュックのサイドポケットなどに入れて持ち運びやすい胴径・形状へと変更した。持ち運びやすさやパーソナル用途での直飲みのしやすさのほか、1日の水分量を計測しやすい点など評価されている。