菓子メーカーの受験戦争 勉強のお供に選ばれる商品で合格応援

限定商品やパッケージなど、様々な仕掛けで情緒的価値を訴求

12月は来年の受験に向けて勉強に励む受験生だけでなく、彼らを応援するためのお菓子を提案する菓子メーカーも活発に動いている。受験シーズン限定の商品を発売するだけでなく、開発過程やパッケージデザインにも様々な工夫を凝らし、受験生を応援するお菓子として「合格」を後押しする。菓子メーカー3社に受験生向け商品の特長やこだわりについて聞いた。

応援メッセージがデザインされたおまもりを生成できるコンテンツ「あなたのおまもりメーカー」

カンロは、「ピュレグミおまもり梅」を12月3日に発売した。「ピュレグミ」は2002年に発売して以来、幅広い世代に支持されており、グミ市場売上No.1ブランドとして存在感を発揮している。情緒的な価値が評価されていることから、受験生を応援する企画として、2021年から「ピュレグミおまもり梅」を季節限定で展開している。

グミ粒は受験や正月シーズンに合った縁起の良い紅白カラー。基本のハート型のほか、レア型として「梅の花」型が入っている。自分で消費するだけでなく、応援したい人に渡すことも想定している。

今年は「梅の花」型を大幅に増量。1袋に入っている「梅の花」型の数で占いができる「おまもり梅占い」の仕掛けを楽しめる。さらに珍しいレア型として「桜の花」型も追加。SNSでシェアされることも意識しているという。

パッケージデザインは金色が目立つ「おまもり型」。「チャンスを射止める朱色」「幸せ満ちる青色」「勝利を運ぶ黄色」など縁起の良いカラーネームが付いた5色を展開する。今年は「芽吹きの緑色」と「運命を運ぶ桃色」の2つの新色が登場した。パッケージ右上には「受験祈願」「未来祈願」「勝利祈願」「健康祈願」「運気向上」の5つの利益が記されている。底面にも「一緒に冬を乗り越えよう!」「努力の花が咲きますように」といったポジティブになれるメッセージが添えられている。

次のページ
1 2 3 4 5 6
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ