「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」が提供するユニークな宿泊プランが人気を集めている。
中でも、2023年に始まった「御自愛パック」は、「頑張る自分をとことん愛する」というコンセプトのもと、単独客をターゲットに展開。1人でリラックスできる環境の提供を目的としている。同施設がご自愛需要に着目した背景とその戦略を、温泉道場の白石純也氏と同施設の支配人を務める山﨑玲奈氏に話を聞いた。
中でも、2023年に始まった「御自愛パック」は、「頑張る自分をとことん愛する」というコンセプトのもと、単独客をターゲットに展開。1人でリラックスできる環境の提供を目的としている。同施設がご自愛需要に着目した背景とその戦略を、温泉道場の白石純也氏と同施設の支配人を務める山﨑玲奈氏に話を聞いた。
※本記事は12月27日発売の月刊『販促会議』2025年2月号で全文をお読みいただけます。
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ソロ客向けに癒やしを届ける「御自愛パック」
神奈川県湯河原町にある温泉旅館「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」が、独自の宿泊プラン「御自愛パック」で人気を集めている。これは、天然温泉に入浴できることに加えて、ビールや唐揚げ、フライドポテトやクリームソーダを好きなだけ楽しめる宿泊プランだ。
唐揚げやポテト、ビール・ハイボールなどの飲み放題に加えて、部屋ではスナック菓子が提供される。また、源泉かけ流しの温泉も入り放題で楽しめる。さらに、疲れを癒すご自愛グッズの貸し出しや、浴衣やジャージのレンタルも用意している。
背徳感すら感じてしまうこのプランを仕掛けたのは、これまでも数々のユニークな宿泊形態を開発してきた温泉道場だ。
中でも、今人気を集める「御自愛パック」は2023年に誕生。当時、施設で増えていた一人利用のニーズに応える形で考案したと同社の白石純也氏は語る。
「もともと当施設は、クリエイターの方などを中心に、半数以上のお客さまが一人で利用していました。一般的に、旅館では一人客用のプランは客室効率が悪いとされ、提供している施設は多くありません。しかし、当施設の特徴的な客層を活かすため、こうした一人利用のニーズに応えられるプランを模索していました」(白石氏)。
そのような中で、白石氏らが着目したのは、新しい環境での生活に疲れを感じ、癒やしを求めている人々の存在だったという。