思考を研ぎ澄ますデザインで新たな価値を提供
コクヨは、「思考の断捨離」をテーマとしたノート「Flow of Thoughts」を12月6日から直営店舗などで販売している。商品化を視野に一般消費者からアイデアを募る「コクヨデザインアワード」のグランプリ作品で、黒い落書きのような線とその中を通る1本の白い線のデザインが特長。ノートの機能をあえて制限することで、思考を研ぎ澄ますことを意図している。一般人の広い視野を生かしたアイデアを商品化することで、新たな価値提案につなげる狙いがある。
「Flow of Thoughts」はコクヨ直営店舗や公式ECサイトなどで販売。メーカー希望小売価格は3000円（税抜）
「Flow of Thoughts」はあえて制限された白い道状の筆記面が特長。黒い曲線で覆われた紙面に1本の白い道が走るデザインになっており、紙面デザインは全ページで異なる。黒い落書き部分を使って思いを吐き出し、白い道の部分には残したい思いやアイデアを記すことで、不要な感情や言葉を断捨離し、思考の流れの整理を促す。
黒い曲線部分に書かれた文字は視認性が落ちるため、残したくない言葉や感情を書き出す際に適している。白い線は前ページからつながっており、ノートの小口や綴じ部分でずれないよう印刷データを調整して製造されている。白い道状の筆記面は最終ページで折り返す仕様になっており、天地をひっくり返して道を戻るように筆記することで、過去の自分が残した言葉と対峙できる構成になっている。
デザインしたのは「コクヨデザインアワード2022」でグランプリを受賞したフランス出身のデザインユニット「Emilie & Joseph」（エミレマリ・ジョアニ氏、ジョセフ・シャテニ氏）。ヨガや瞑想にインスピレーションを受け、心の中にある思いや考えを紙に書き出すという行為によって心を落ち着ける効果があることに着目したという。
