TDRのスペシャルイベントを開発する、オリエンタルランドのR30のホープ

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、オリエンタルランドで活躍する橋本愛由さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』2月号の転載記事です。

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橋本愛由さん

オリエンタルランド
マーケティング本部
コンテンツ開発推進部
コンテンツ開発グループ

2019年オリエンタルランド入社。エンターテイメント本部でのショー運営業務を経て、2022年4月にイベントグループ(当時の名称)へ異動。「ゲストの期待と満足をつくる」をミッションに、集客・収益に繋がるようなコンテンツの開発を担当。現在はハロウィーンやディズニー・パルパルーザ、今後の新規コンテンツ開発業務に従事。

注目のマーケティングキーワード「顧客ロイヤリティ」

TDRにはアトラクション、パレード、ショーなど様々な魅力がありますが、何度でも楽しんでいただくために大切なのがゲストのロイヤリティ向上です。私が開発に携わっているスペシャルイベントは期間限定のものです。だからこそ、イベントを通してゲストに新たな魅力を発見してもらい、「また来たい」と思ってもらえるような「WoW体験」を提供することを意識しています。

ゲストの反応を間近で感じる現場を経て、イベント開発へ

テーマパーク「東京ディズニーリゾート(TDR)」の運営をはじめ、ホテルや商業施設などの事業を展開するオリエンタルランド。「夢がかなう場所」をテーマに、国内外から訪れる年間2500万人以上のゲスト(入園者)に非日常的な体験を提供し続けている。

そんな同社のマーケティング本部コンテンツ開発推進部で、TDRで展開するスペシャルイベントのプロダクト開発を担当しているのが、入社6年目の橋本愛由さんだ。市場やゲストニーズの分析に基づき、TDRのイベントの企画立案から推進、予算・スケジュールの管理まで、開発業務全般を担っている。

幼い頃からダンスを習っていたという橋本さん。大学ではダンスサークルで企画担当としてイベント運営に携わったことが、エンタメ業界への関心を深めた理由のひとつだ。

「就活では『できるだけ多くの人を笑顔にすること』という軸で企業を探していました。オリエンタルランドは、より大きな規模で、より多くの人に感動を届けられる点で魅力を感じました」(橋本さん)。

2019年に入社後、まずはエンターテイメント本部のショー運営部に配属され、ステージマネージャーとしてステージショーの運営・進行を担当。出演者や技術スタッフらと協力しながらショーをつくり上げていく経験を通して、エンターテイメントの本質を学んだ。

その後、コロナ禍でショーが休止となり、キャラクター運営グループへ異動。キャラクターグリーティングなどの運営に携わり、ゲストと直接触れ合う中で、ゲストの本質的なニーズや反応を肌で感じるようになったという。

「他社のマーケターの方と話すと、自分が手掛けた商品を実際に消費者が利用する現場を見る機会は少ないと聞きます。その点、TDRはゲストが目の前でどのようにイベントを体験して楽しんでいるのか、反応を直接見ることができる。現在も頻繁にパークを訪れ、ゲストがどのように過ごしているのかを観察することで、多くの気付きを得ています」(橋本さん)。

橋本さんが現在メインで担当しているのが、東京ディズニーランドの新たなスペシャルイベントシリーズ「ディズニー・パルパルーザ」だ。「仲間と一緒に、はしゃいで、遊んで、最高に楽しめる」をコンセプトに2024年1月からスタートしたイベントで、シリーズ第1弾「ミニーのファンダーランド」、第2弾「ドナルドのクワッキー・ダックシティ」では、企画段階から関わってきた。

橋本さんが担当した「ドナルドのクワッキー・ダックシティ」。

 
 
…この続きは12月27日発売の月刊『宣伝会議』2月号で読むことができます。

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