「推し活」で注目されるトランクルーム ストレージ王とトーハンの共同キャンペーン

リアル書店の売上増に期待

トランクルーム運営のストレージ王と出版物専門商社のトーハンは、書店利用者にトランクルームを訴求する共同キャンペーンを1月1日から開始した。「推し活」需要が高まる中、ストレージ王はトランクルームを「推しグッズ」を飾る空間として訴求する狙い。トーハンは「本の置き場がない」という顧客の課題を解決し、リアル書店の売上増につなげる考えだ。

「推し活」需要に着目したストレージ王とトーハンの共同キャンペーン

対象店舗は、トーハングループの「スーパーブックス」が運営する「住吉書房 宮崎台駅前店」「メディアライン大山店」「山下書店 大塚店」、ストレージ王が運営管理するセルフストレージ式トランクルーム「梶が谷店」「中板橋店」「新大塚店」。対象店舗で配布するチラシに記載された合言葉を伝えて、トランクルームを6カ月以上申し込むと、「無料の貸し出し本棚」と「+1カ月賃料無料」の特典が付く。キャンペーン期間は4月30日まで。

矢野経済研究所によれば、日本におけるトランクルームの世帯普及率は1%未満と、海外と比べても低い状況である。一方で、国内市場規模は過去10年で約2倍に成長し、現在は800億円を突破。今後5年以内には1000億円を超えると予測されている。

ストレージ王の経営企画室の坂上正洋担当課長は「トランクルームは約1万3000カ所あるが、まだまだ利用をしたことがない人も多い」と指摘。今回のキャンペーンを通じて、「推し活」を重視している人にトランクルームを周知したい考えで、「推しグッズが増えてきているが、グッズ部屋は見られたくない」など様々なニーズを想定している。

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