富山県の若鶴酒造は1月16日、ゴールドウイン 社が展開するブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を従業員ユニフォームに採用すると発表した。企業ブランドの一貫性と従業員の一体感、安全性や着心地の向上などが目的。また、両社は共に富山県西部に位置するとなみ野エリア発祥の企業で、モノづくりへの想いに共感したことからユニフォーム制作が実現した。
1862年に創業し1952年より三郎丸蒸留所でのウイスキー製造を開始した若鶴酒造は、「地域に拠って、世界に立つ」をミッションに掲げ、2021年から本格的な海外輸出を開始している。
ゴールドウインは米国のブランド「ザ・ノース・フェイス」の日本における商標権所有者で、同ブランドの日本市場向けの独自製品の開発も担っている。2020年には創業地である富山県での「GOLDWIN PLAY EARTH PARK事業構想」を掲げるなど、地域に根付く活動に取り組んできた。若鶴酒造は、こうした取り組みと姿勢に共感し、今回のユニフォーム制作に至ったという。
新たな従業員ユニフォームは、機能性に優れ、軽くて丈夫なレインウェア素材を使用したアウター。左胸と背中には、同社のウイスキー製造を行う三郎丸蒸留所のブランドロゴをデザインした。今後作業時の防寒から広報活動、イベント時など様々なシーンで着用する予定だという。
ゴールドウイン富山本店前にて撮影(富山県小矢部市)。
三郎丸蒸留所のブランドロゴ。「伝統と革新」の両面を併せ持ちながら、三郎丸蒸留所が地域とともに時代を切り拓いていく意志を表現している。
2024年8月に新設された三郎丸蒸留所のブランドロゴのデザインは、アートディレクターの中山真由美氏によるもの。中山氏は同社の「若鶴 辛口『玄』」のリブランディングや、ブレンデッドモルトウイスキー 「FAR EAST OF PEAT」のラベルデザインを手がけている。